九大総理工・プサン大学・ポハン理工科大学による大学院教育の国際化の新しい試み
九州大学大学院総合理工学研究院教授/村岡克紀

 平成10年4月の総理工の再編成の際の、「大学院で専攻する自分の専門分野については深い見識を、社会や人類のニーズを理解できる広い視野を、それらを総合して問題を発掘しまた対処法を模索することにより解決策を示す統合を」、という理念に基づき、長い交流実績を持つプサン大学、ポハン理工科大学と三校合同で、「英語による、物質、エネルギー、環境を融合した研究発表」の学生交流の場「Cross Straits Symposium on Materials, Energy and Environmental Sciences (CSS)」を開催することとなった。第1回(平成11年11月1、2日)は九大で行われ、韓国側からの参加者は約80名、総理工からの参加者は学生80名、教官30名程度であった。第2回(平成12 年11月2、3日)はプサン大学で開催し、総理工から学生46名、教官12名、韓国側の2大学からは合計100〜110名程度が参加した。学生は、言葉の壁を乗り越えて大きな友情を育てたようで、シンポジウム後の学生の感想からも、若い時代に異文化に接して異なる発想に触れることの大事さが見てとれるため、教育プログラムの一環としての目的は達せられつつあると判断される。 第3回はポハン理工科大学で行うことになっており、企画段階から学生の手で進められている。

プサン大学パク総長のあいさつ
教官によるプレナリー発表の例
(ポハン理工科大学ヘオ教授)
三校のCSS2実行委員会幹事

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