平成11年(1999年)7月1日に本学と韓国国際交流財団(Korea Foundation)との間の協定が杉岡総長と李 同財団理事長の署名を受けて発効となりました。同財団は、本学における韓国研究助成金として5年間に100万ドルを提供し、より一層の韓国研究の充実を期待しております。同財団は、日本国内の複数の大学に同様な助成を行っていますが、今回のような規模での助成は前例がなく、本学の韓国研究のレヴェルを高く評価してのことであり、当然、日本の国立大学では初めての大規模助成であります。
 本学は、日本における韓国研究の拠点として「九州大学韓国研究センター」(The Research Center for Korean Studies, Kyushu University)を設置し、より広範囲にわたる研究・教育の実施及び21世紀に展開する新しい日韓関係構築のための活動の可能性も見据えた場を提供するとともに、韓国に興味を持つ教職員・学生等の交流の場としての活用も考えています。
 このような活動の一環として、同財団からの助成金の有効な活用を検討していますが、助成事業の主な事項は次のとおりです。


 1.韓国関係図書の整備
 2.本学教官の韓国への派遣
 3.韓国側研究者の本学への招へい
 4.日韓の研究者による共同研究
 5.国際シンポジウムの開催
 6.本学学生の韓国での語学研修
 7.本学大学院生への韓国研究奨学金

 本センターは、留学生センター横の敷地に建築され、平成12年1月19日に開所式を挙行いたしました。本学における韓国研究の拠点として、今後その活用が大いに期待されます。建物1階部分は、韓国に興味を抱く教職員・学生等が気楽に立ち寄って韓国関係の雑誌の閲覧や懇談等に供する交流スペースとし、2階部分は、韓国からの訪問研究員等の研究室や韓国関係書籍の常備及び韓国研究等のための各種会議の開催に活用されています。
 本センターには、管理・運営のため「韓国研究センター委員会」が設置されており、将来的には、現在の文科系学問分野に限定されている韓国国際交流財団の助成事業を理科系分野にまで拡大する方策をあらゆる方向から検討すると同時に各部局における韓国研究の成果を踏まえて実質的に全学的な韓国研究施設として展開していき、各部局の英知を集約して、日本初の韓国研究拠点の充実を図りたいと考えています。

九州大学韓国研究センター長 教授 石川 捷治

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九州大学韓国研究センター
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