主 催
九州大学大学院人文科学研究院、九州大学韓国研究センター
共 催
韓国国際交流財団
日 時
2000年12月10日
場 所
九州大学国際ホール

■韓国からの招聘者紹介
(右から、李成茂氏、安輝濬氏、崔柄憲氏、李楠永氏、李根秉氏)
■総合討論の風景
(質問者は梅田裕之麗澤大学教授、右端に平木實天理大学教授も見える)
■概要
 日韓間の文化交流に占める九州の位置を念頭におきつつ、古代から近世に至る日韓文化交流史に内在する諸問題を歴史学、美術史学、韓国儒学、国語学といった人文科学の各分野にわたって展望し、21世紀における日韓の文化・学術交流の進展をはかり、さらには、九大の人文科学分野における韓国研究の現在地点を確認して今後の方向性を探った。パネリストとして、韓国から国史編纂委員会委員長の李成茂氏とソウル大学校人文大学の教授4名を招聘し、一方、九大側からも各分野において韓国研究の豊富な実績をもつ3名の教授が出席して、日本各地からの多数の参加者も交えて活発な討論・意見交換がなされた。
 シンポジウム「韓国伝統文化と九州」は、韓国国際交流財団による日韓学術シンポジウム助成事業の2000年度プログラムとして、2000年12月10日に九州大学国際ホールで開催された。韓国研究センターと九州大学大学院人文科学研究院の共催であった。
 九州大学人文科学研究院は国内有数の朝鮮史研究の拠点であり、朝鮮史学講座の歴史は4半世紀を越えている。その蓄積を基礎として、古代から近世に至る九州を中心とした日韓の関係、とりわけ文化交流史に内在する問題を人文科学の諸分野にわたって考察し、新世紀の日韓の文化学術交流の方向性を展望することを目的に開催されたのが、今回のシンポジウムであった。
 基調報告は李成茂(韓国国史編纂委員会委員長)によって行われた(内容は、以下に収録されている)。シンポジウム全体は3部によって構成された。第1部は「仏教と美術の交流」と題され、崔柄憲(ソウル大学人文学部教授)、安輝濬(ソウル大学人文学部教授)、菊竹淳一(九州大学大学院人文科学研究院教授)の3氏によって報告が行なわれた。第2部は「韓国儒学と西日本の儒学者」と題され、李楠永(ソウル大学人文学部教授)、福田殖(久留米大学文学部教授)の2氏によって報告が行われた。最後の第3部は「韓国語と日本語の交流」と題され、迫野虔徳(九州大学大学院人文科学研究院教授)、李秉根(ソウル大学韓国文化研究所長)の2氏によって報告が行われた。

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九州大学韓国研究センター
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