背景
かつて九州大学には「決断科学プログラム」が設置され、同プログラムが対馬市と協定を締結していたことから、対馬をフィールドとする研究を行う本学の教員・大学院生・学部生は、現地での調査や活動に関して各種の支援を受けることができました。しかし、同プログラムの終了により、このような支援体制が失われるおそれが生じたため、九州大学全学と対馬市との継続的な交流・連携の枠組みを新たに構築する必要があったことから、九州大学アジア・オセアニア研究機構の社会クラスターとして「海峡圏SDGs研究」モジュールが設置されました。これを基盤に、韓国研究センターが文理融合型センターへと発展していくための取組の一環として、同センター内にも「海峡圏SDGs研究」を設置いたしました。
目的
モジュールのMissionは、海峡両岸地域における具体的な実践課題解決を通じ、好ガバナンスの条件を探求する日韓比較事例研究: ①海ゴミの回収と再資源化、②森林保全と過疎地域課題解決と脱炭素実現のための地域循環経済の構築、③持続可能な観光の構築です。具体的には、対馬を中心とする海峡圏地域を対象に、SDGsに関わる教育・研究・社会連携活動を持続的に推進することを目的としています。特に韓国研究センターでは、対馬市が進めてきた多様なSDGsの先駆的取組を体系的に整理し、「対馬モデル」として韓国をはじめとする周辺地域へ発信・展開することを、本プロジェクトの重要な目標として位置づけています。
メンバー
韓国研究センター長/アジア・オセアニア研究機構社会クラスター「海峡圏SDGs研究」モジュール長 出水 薫
韓国研究センター副センター長/アジア・オセアニア研究機構社会クラスター「海峡圏SDGs研究」モジュールメンバー 清野 聡子
韓国研究センター助教 山口 祐香
重点分野
本研究では、海洋ごみ問題および海洋環境保全を含め、対馬市が取り組んできたSDGs関連施策全体を対象とすることを想定しています。特に、昨年度の「対馬未来フォーラム」において、万博を契機として、島外の大企業の支援を受けながら大規模に海洋ごみ対策を進める体制が構築されつつあることが確認されました。こうした状況を踏まえ、当面は海洋ごみ問題および海洋環境保全分野に重点を置きつつ、将来的には他のSDGs分野へも取組を広げていく予定です。
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