【案内】【2024年11月7日(木)講演会開催】九州大学アジアウィーク企画講演会「K-POPの時代を語る」
九州大学韓国研究センターでは2024年11月7日(木)に、『K-POP現代史』の著者、山本浄邦(K-POP研究者)先生をお招きし、講演会「K-POPの時代を語る」を開催します。本講演会は九州大学アジアウィーク企画の一環として開催される本センターと九州韓国研究者フォーラムの共催で開催されます。本学学生、教職員はもちろん、学外の方々の参加も歓迎いたします。
【九州大学アジアウィーク企画講演会】
「K-POPの時代を語る」
講師:山本浄邦先生(K-POP研究者、『K-POP現代史』著者)
日時:2024年11月7日(木)18:30~20:30(開場18:00)
会場:共創館本館カンファレンス7号(共創館本館 地下2階)
主催:九州大学韓国研究センター、九州韓国研究者フォーラム
[プログラム]
18:30 開会
18:40 講演
講師:山本浄邦(K-POP研究者、『K-POP現代史』著者)
19:40 鼎談
山本浄邦(K-POP研究者、『K-POP現代史』著者)
加藤恭子(KBCゼネラルアナウンサー)
出水薫(九州大学韓国研究センター長)
20:20 閉会
講師プロフィール
山本浄邦(やまもと・じょうほう)
1973年大阪市生まれ。K-POP研究者。博士(文学)。1995年、大学時代に韓国を旅行しK-POPに出会う。以降K-POPを追い続けている。韓国学中央研究院招聘研究員として2014年に渡韓、同研究院で2年間の研究生活ののち高麗大学校亜細亜問題研究所招聘研究員、外務省専門調査員(在釡山日本国総領事館勤務)などを経て2019年帰国。現在、立命館大学授業担当講師などを務めつつ、K-POPの専門家としてしばしばメディアに登場。専門は韓国学、朝鮮近現代史、日韓交流史。『K-POP現代史──韓国大衆音楽の誕生からBTSまで』(単著、ちくま新書、2023年)、『明洞──街角の文化史』(第一著者、韓国学中央研究院出版部、2019年)ほか日本と韓国で複数の著書がある。
鼎談者プロフィール
加藤恭子(かとう・きょうこ)
KBCゼネラルアナウンサー。
1991年九州朝日放送に入社、アナウンサーとしてテレビ・ラジオで様々な番組を担当。2019年、アナウンス部長。2022年、KBCゼネラルアナウンサー。現在、KBCアサデス、ラジオ(水)、ヒルマニ(木)などを担当。またK-POP好きが高じて自ら企画した「キテマス。K」(KBCラジオ土曜夜10時~)にて韓国情報を発信中。
申込先:URL若しくはQRコードよりお申し込みください
URL:https://forms.gle/CS6EZDZvauuqko6a7
定員:70名(先着順)
【案内】【2024年10月26日(土)講演会開催】翻訳家・古川綾子先生講演会
九州大学韓国研究センターでは2024年10月26日(土)に、翻訳家の古川綾子先生をお招きして、講演会「韓国文学の魅力」を開催します。本学学生、教職員はもちろん、学外の方々の参加も歓迎いたします。
翻訳家・古川綾子先生講演会
講演
「韓国文学の魅力」
講師:古川綾子先生(韓国文学翻訳家)
日時:2024年10月26日(土)15時~17時(開場:14時30分)
会場:九州大学西新プラザ 大会議室
司会:辻野裕紀(九州大学韓国研究センター副センター長)
古川 綾子(ふるかわ・あやこ)先生プロフィール
神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学教育大学院韓国語教育科修了。神田外語大学講師。NHKラジオステップアップハングル講座2021年7-9月期『K文学の散歩道』講師を務める。主な訳書にハン・ガン『そっと 静かに』(クオン)、キム・エラン『外は夏』、キム・ヘジン『娘について』、チェ・ウニョン『わたしに無害なひと』(いずれも亜紀書房)、チョ・ナムジュ『ソヨンドン物語』(筑摩書房)、イム・ソルア『最善の人生』(光文社)、チョン・ハナ『親密な異邦人』(講談社)など。ユン・テホ『未生 ミセン』(講談社)で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。
主催:九州大学韓国研究センター
後援:韓国国際交流財団
申込先:URL若しくはQRコードよりお申し込みください
URL:https://forms.gle/dnXXC7RSFmMhBR5n9
定員:100名(先着順)
問合せ先:九州大学韓国研究センター
TEL: 092-802-2027 Email: intlkrcks.uok@jimu.kyusyu-u.ac.jp
※本講演会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として開催されます。
【案内】【2024年10月19日(土)】韓国研究センター・九州韓国研究者フォーラム 共同研究プロジェクト研究会開催
2024年10月19日(土)に、韓国研究センターでは共同研究プロジェクト研究会を開催します。
2023年度から、韓国研究センターは研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として、九州韓国研究者フォーラムとの共同研究プロジェクト「『ポスト1965年体制』研究」を進めております。
本共同研究プロジェクトの一環として開催される今回の研究会では、山田良介(九州国際大学)先生と平井一臣(鹿児島大学)先生の報告が予定されております。
韓国研究センター・九州韓国研究者フォーラム 共同研究プロジェクト
『ポスト1965年体制』研究 共同研究会
日時:2024年10月19日(土)14:30〜17:30(受付14:00)
会場:JR博多シティ会議室(10F会議室)
共催:韓国研究センター、九州韓国研究者フォーラム
後援:韓国国際交流財団
【プログラム】
14:00 受付
14:30 開会(挨拶)
14:40 第1報告 山田良介(九州国際大学 教授)
15:50 休憩
16:10 第2報告 平井一臣(鹿児島大学 教授)
17:20 閉会
問合せ先:九州大学韓国研究センター
TEL: 092-802-2027 E-mail: intlkrcks.uok@jimu.kyushu-u.ac.jp
※本研究会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として開催される予定です。
【案内】【2024年10月10日(木)講演会開催】九州大学韓国研究センター韓国語学講演会(黒島規史先生講演会)
九州大学韓国研究センターでは2024年10月10日(木)に、熊本学園大学の黒島規史先生をお招きして、韓国語学に関する講演会を開催します。本学学生、教職員はもちろん、学外の方々の参加も歓迎いたします。
九州大学韓国研究センター 韓国語学講演会
(黒島規史先生講演会)
講演
「韓国語と日本語の似ているところ:古典語、方言、類型論の観点から」
講師:黒島規史先生(熊本学園大学准教授)
日時:2024年10月10日(木)10時30分~12時
会場:九州大学伊都キャンパス センター1号館1502教室
司会:辻野裕紀(九州大学韓国研究センター副センター長)
黒島 規史(くろしま・のりふみ)先生プロフィール
東京外国語大学博士後期課程修了。2020年に熊本学園大学講師として着任、現在は同大学准教授。専門は言語学で、特に韓国語文法の記述的研究。
主催:九州大学韓国研究センター
後援:韓国国際交流財団
事前申込不要・入場無料
問合せ先:九州大学韓国研究センター
TEL: 092-802-2027 Email: intlkrcks.uok@jimu.kyusyu-u.ac.jp
※本講演会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として開催されます。
【案内】【2024年9月28日(土)】韓国研究センター共催・国際学術大会「日韓市民連帯の過去と現在」開催
九州韓国研究者フォーラムとアジアの平和と歴史研究所が開催する国際学術大会に今年は九州大学韓国研究センターも参加して共催することになりました。3回目になる今回の国際学術大会は「日韓市民連帯の過去と現在」というテーマで開かれる予定です。
国際学術大会の詳細については、以下をご参照ください。
第3回 九州韓国研究者フォーラム・アジアの平和と歴史研究所
国際学術大会 “日韓市民連帯の過去と現在”
共催:九州韓国研究者フォーラム・九州大学韓国研究センター・アジアの平和と歴史研究所
日時:2024年9月28日(土) 13:30〜18:00(13:00開場)
場所:博多シティ9階会議室(2)
逐次通訳提供(通訳:平原奈央子、キム・ジスク)
総合司会:緒方義広(福岡大学)
13:30〜13:50 開会・挨拶
・開会の辞:木村貴(九州韓国研究者フォーラム 副代表)
・歓迎の辞:出水薫(九州大学韓国研究センター センター長)
・共催挨拶:李信澈(イ・シンチョル)(アジアの平和と歴史研究所 所長)
13:50〜15:50 第1部
司会 池直美(アジアの平和と歴史教育研究所・北海道大学)
・発表1 大和裕美子(九州共立大学)
“長生炭鉱水没事故をめぐる市民の実践─追悼碑建立後の10年─”
討論: 吉倫亨(キル・ユニョン)(ハンギョレ)
・発表2 朴星奇(パク・ソンギ)(京畿河南高等学校)
“韓日教科書交流20年の進行と拡張”
討論: 呉獨立(九州大学韓国研究センター)
15:50〜17:50 第2部
司会 木村貴(福岡女子大学)
・発表3 山口祐香(神戸大学)
“70年代市民の〈歴史研究〉と日韓連帯”
討論: 韓恵仁(ハン・ヘイン)(アジアの平和と歴史研究所)
・発表4 李信澈(アジアの平和と歴史研究所)
“韓中日歴史対話20年の成果と課題”
討論: 出水薫(九州大学)
17:50 閉会
問合せ先:九州大学韓国研究センター
TEL: 092-802-2027 Email: intlkrcks.uok@jimu.kyusyu-u.ac.jp
【取材協力】宮崎日日新聞の終戦特集に引揚げ関係の資料と情報の提供
『宮崎日日新聞』2024年8月16日付け1面に掲載された「朝鮮半島脱出生々しく 小林・栗屋さんの父と伯母2冊の手記」、および同紙に連載された「戦後80年 二つの手記 一つの願い」(全5回:2024年8月16~21日付)に、本センターが所蔵する朝鮮半島からの引揚げにまつわる資料と情報に関する提供を行いました。
【案内】【2024年8月24日(土)】「『世界史』の中の韓国ーその構造変動に関する総合的研究」教育学ブランチ研究会開催
2024年8月24日(土)に、九州大学韓国研究センター主催の研究会が予定されております。
本研究会は、2023年度から遂行されている本センターの研究事業「『世界史』の中の韓国ーその構造変動に関する総合的研究」における教育学ブランチプロジェクトの一環として開かれます。今回の研究会では、文部科学省の田中光晴先生と朝鮮大学の金龍燮(キム・ヨンソブ)先生による報告が行われる予定です。
研究会の詳細は以下の通りです。
九州大学韓国研究センター研究事業
『世界史』の中の韓国-その構造変動に関する総合的研究
教育学ブランチ研究会
「1990年代以降の日韓の教育政策を世界的潮流の中に読み解く」
主催:九州大学韓国研究センター
後援:韓国国際交流財団
日時:2024年8月24日(土)13:00-18:00 (受付13:00)
会場:Space of Station 会議室(11・12・13)
司会:元兼正浩(九州大学大学院 人間環境学研究院 教授)
【プログラム】
13:00 受付
13:15 開会(挨拶)
13:30 第1報告 田中光晴(文部科学省総合教育政策局/専門職)
14:30 質疑応答
15:00 休憩
15:10 第2報告 金龍燮(朝鮮大学 教授)
16:10 質疑応答
16:40 休憩
16:50 総合討論
17:50 閉会
※本研究会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として開催されます。
【報告】九州大学韓国研究センター・九州韓国研究者フォーラム共同研究プロジェクト研究会
2024年7月6日(土)に、韓国研究センターでは共同研究プロジェクト研究会を開催しました。
2023年度から、韓国研究センターは研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として、九州韓国研究者フォーラムとの共同研究プロジェクト「『ポスト1965年体制』研究」を進めております。
本共同研究プロジェクトの一環として開催される今回の研究会では、出水薫(九州大学韓国研究センター長)先生と鄭敬娥(大分大学教育学部 教授)先生の報告が行われました。
韓国研究センター・九州韓国研究者フォーラム 共同研究プロジェクト
『ポスト1965年体制』研究 共同研究会
日時:2024年7月6日(土)14:30〜18:00(受付14:00)
会場:JR博多シティ会議室(10F会議室)
共催:韓国研究センター、九州韓国研究者フォーラム
後援:韓国国際交流財団
【プログラム】
14:00 受付
14:30 開会(挨拶)
14:50 第1報告 「ポスト1965年体制」定義と時期区分について―日本語圏での概説書の検討」
出水 薫(九州大学韓国研究センター長)
16:15 休憩
16:30 第2報告 「ポスト」1965年体制?韓国における新しい地域秩序構想
-盧武鉉政権の「東北アジア時代構想」と「均衡者」論を中心に
鄭 敬娥(大分大学教育学部 教授)
17:55 閉会
第1報告 「ポスト1965年体制」定義と時期区分について―日本語圏での概説書の検討」
報告者:出水 薫(九州大学韓国研究センター長)
第1報告では、「ポスト1965年体制」を研究する上で、「1965年体制」と「ポスト」の意味について改めて再確認を行いました。日韓関係に関する書籍を通じた分析から、「ポスト1965年体制」を理解するためには、①画期としての90年代(垂直的・単線的関係から水平的・多元的関係へ)、②1965年体制の中核は「安保経協」、③国際関係への影響(冷戦の終結の影響と中国の台頭)、④国内的変化の影響(韓国の民主化と経済発展・日韓における政権交代)、⑤市民社会・文化交流の拡大というポイントを認識することが重要であることが明らかになりました。今回の報告内容を踏まえ、今後の共同研究の成果を発表する予定です。
第2報告 「ポスト」1965年体制?韓国における新しい地域秩序構想-盧武鉉政権の「東北アジア時代構想」と「均衡者」論を中心に
報告者:鄭 敬娥(大分大学教育学部 教授)
第2報告では、「1965年体制」の揺らぎ、動揺、解体と言われる現状を考える際の疑問点について問題提起しました。具体的には、原因と結果の関係、機能している部分と機能していない部分、「ポスト1965年体制」のあり方、二国間問題に限定して捉える点などについて触れました。その手掛かりとして、盧武鉉政権の「東北アジア時代構想」と「均衡者」論を再検討することで示唆を得ようとしました。盧武鉉政権の多極体制への現状認識と、それに合わせた「均衡者論」は「仲介者」・「仲裁者」の役割として、今後の政権でもある程度継承されることになると指摘されました。このような韓国政権の観点から1965年体制を検討すると、提起した問題についていくつかの仮説が見えてくるということが提示されました。これらの詳しい内容については、今後の共同研究の成果として発表される予定です。
各報告の質疑応答では、1965年体制に影響を与える中国の台頭、市民社会・ネット社会の登場、文化交流などの多様な要因が取り上げられ、「均衡者論」の成果と限界やモデル国の存在についても活発な議論が繰り広げられました。本研究会を通じて、「1965年体制」と「ポスト1965年体制」についての理解を深めるための多くの示唆に富んだ意見を得ることができました。
※本研究会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として開催しました。
【お知らせ】7月の事務所閉所日について
誠に勝手ではございますが、7月10日、16日は事務所閉所とさせていただきます。閉所時のお問い合わせについては、下記メール宛にご連絡ください。
閉所日:2024年7月10日、16日
お問合せ:intlkrcks.uok◎jimu.kyushu-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。
ご不便・ご迷惑をおかけ致しますが、何卒、ご理解ご協力の程、宜しくお願い申しあげます。
【報告】九州大学韓国研究センター・九州韓国研究者フォーラム共同研究プロジェクト研究会
2024年6月15日(土)に、韓国研究センターでは共同研究プロジェクト研究会を開催しました。
2023年度から、韓国研究センターは研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として、九州韓国研究者フォーラムとの共同研究プロジェクト「『ポスト1965年体制』研究」を進めております。
本共同研究プロジェクトの一環として開催される今回の研究会では、李信澈(アジア平和と歴史研究所 所長)先生と韓恵仁(アジア平和と歴史研究所 研究委員)先生の報告が行われました。
韓国研究センター・九州韓国研究者フォーラム 共同研究プロジェクト
『ポスト1965年体制』研究 共同研究会
日時:2024年6月15日(土)14:30〜17:30(受付14:00)
会場:JR博多シティ会議室(10F会議室)
共催:韓国研究センター、九州韓国研究者フォーラム
後援:韓国国際交流財団
*通訳付き(韓国語/日本語)
【プログラム】
14:00 受付
14:30 開会(挨拶)
14:40 第1報告 「沖縄返還過程を通じた1965体制の亀裂と限界―韓国政府を中心に―」
李信澈(アジア平和と歴史研究所 所長)
15:50 休憩
16:10 第2報告 「歴史運動」と1965体制の亀裂
韓恵仁(アジア平和と歴史研究所 研究委員)
17:20 閉会
第1報告 「沖縄返還過程を通じた1965体制の亀裂と限界―韓国政府を中心に―」
報告者: 李信澈(アジア平和と歴史研究所 所長)
第1報告では、沖縄返還問題を巡る当時の韓国政府の立場に焦点を当て、「1965年体制」を改めて再検討しました。沖縄返還を巡り、米国や日本に対してさまざまな要望を伝えていた韓国政府は、最終的に条件付きで沖縄返還を認めることとなり、1965年体制の最後のパズルがはめられたと評しました。その後、日本国内では民団と総連の競争が激化し、日韓両政府は、戦争・植民地被害問題を後回しにしました。結果的に、不完全な土台の上に築かれた1965年体制は、冷戦と植民地主義の終焉とともに崩壊する構造となり、まさに今その時期を迎えていると指摘しました。
第2報告 「歴史運動」と1965体制の亀裂
報告者: 韓恵仁(アジア平和と歴史研究所 研究委員)
第2報告では、「歴史問題」を議論する中で、「排除される被害者問題」に焦点を当て、1965年体制の変化について議論を進めました。排除された被害者であるサハリンに残された韓国人、日本軍慰安婦、自ら被害を証明できない軍人、徴用工、挺身隊を巡る問題は、日韓の歴史運動として広がり、日韓市民社会はお互いに協力しながら、裁判を通じた運動を展開しました。この運動は、韓国政府の2005年「韓国真相究明委員会」まで繋がりました。歴史運動の到達点と限界を探ることで、それが1965年体制にどのような影響を与えていたのかを明らかにする時間でした。
各報告では、沖縄返還問題を巡る日本の市民運動の動向や、裁判を通じた結果に基づく政府の動向についてなど、会場から様々な質問や意見が出され、活発な議論が繰り広げられました。本研究会を通じて、1965年体制を従来とは異なる視点から再検討することができ、今後の日韓関係に関する多様な視点を持つことができました。
※本研究会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として開催しました。