【案内】日韓文化交流基金「2025 大学生訪韓団 参加者募集」について
日韓文化交流基金より、「2025 大学生訪韓団 参加者募集」について本センターへ周知依頼がありました。詳細は下記の通りです。参加申し込みをご希望の方は、下記内容をご確認のうえ、直接お申込み下さい。
公益財団法人日韓文化交流基金は、日本国外務省と大韓民国外交部が主催する相互派遣事業の日本側事務局として日韓両国の大学生を対象とした相互派遣を行っています。
2025年度は10月に8泊9日の日程で大学生訪韓団を実施することとなり、この度、本プログラムへの参加者を広く募集します。
本年は日韓両国の国交が正常化した1965年より60周年目の年となり、本事業は「日韓国交正常化60周年記念事業」の認定事業として実施いたします。
◆実施機関
公益財団法人日韓文化交流基金、韓国国際交流財団
◆日程
<プレプログラム>
2025年9月20日(土)
<訪韓日程>
2025年10月10日(金)~10月18日(土) 8泊9日
<訪韓後プログラム>
2025年10月25日(土)
<最終成果報告会>
2025年11月8日(土)
◆応募方法
必要書類をご準備いただき、日韓文化交流基金ホームページ上の応募フォームからご応募ください。
※応募される前に、必ず応募資格・応募方法等の詳細を募集要項でご確認ください。
◆応募締切
2025年5月16日(金)17:00
◆問い合わせ
公益財団法人日韓文化交流基金 大学生訪韓団担当 https://www.jkcf.or.jp/
E-mail:haken(a)jkcf.or.jp
※メール送信時には(a)を@に変えて入力してください。
【お知らせ】センター事務室の閉所について
センター事務室の事情により、下記のとおり、本センター事務室を閉所させていただきます。
日にち:2025年4月28日(月)
※なお、4月25日(金)につきましては、16時迄とさせていただきます。
閉室期間中のお問い合わせにつきましては、4月30日以降にご対応させていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
【報告】九州韓国研究者フォーラムとの協定書調印式
4月19日(土)、九州大学韓国研究センターと九州韓国研究者フォーラムとの協定書調印式(会場・JR博多シティ会議室)が執り行われました。
この連携協定を機に、今後の九州地域における韓国研究の活性化に向けた取り組みについて建設的な意見交換が行われました。
Vol.25:韓国研究センター年報
韓国研究センター年報25号が刊行されました。
九州大学韓国研究センター年報 VOL.25
*内容
挨拶(出水薫・韓国研究センター長)
2024年度 韓国研究センター教員一覧
KF事業報告:「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」
①教育学ブランチ(元兼正浩)
②経済学ブランチ(水野敦子)
③歴史学ブランチ(森平雅彦)
④文学・言語学ブランチ(辻野裕紀)
⑤「共同研究」プロジェクト(出水薫)
特集 「ポスト1965年体制」研究:
1 特集「ポスト1965年体制」研究について(出水薫)
2 「ポスト1965年体制研究」シンポジウム:
「ゴルディアスの結び目ほどき:2010年以降の日韓関係の現況と展望」(朴泰均)
3 「ポスト1965年体制研究」論考
「65年体制と日韓社会運動-試論的考察―」(平井一臣)
「韓国司法が語る1965年体制の「ほころび」」(木村貴)
「日韓関係における65年体制の限界と移行的正義の可能性」(緒方義広)
「廬武鉉政権の『平和と繁栄の東北アジア時代』構想と『東北アジア均衡者』―『1965年体制』との関係から―」(鄭敬娥)
「65年体制変動への抵抗と順応―新たな日韓関係の模索―」(崔慶原)
「雑誌『日本のなかの朝鮮文化』とその時代:1970年代日本の「韓国・朝鮮観」をめぐる試論」(山口祐香)
2024年度韓国研究センター活動
韓国研究センター年報 編集委員会規定
【案内】辻野裕紀副センター長がNHKラジオ「まいにちハングル講座」の講師を務めます!
本センターの副センター長である辻野裕紀先生が、4月よりNHKラジオ「まいにちハングル講座」の講師を務めることになりました!初回放送は3月31日(月)です!ぜひお聴きください。
新講座「あなたと語る100のことば」(2025年4月~9月期)
【出演】 講師:辻野裕紀(九州大学大学院准教授) パートナー:イ・ユンジョン(声優・通訳) イ・ドンホン(フェリス女学院大学講師)
https://www.nhk.jp/p/rs/LR47WW9K14/
【報告】【2025年2月16日(日)】「『世界史』の中の韓国ーその構造変動に関する総合的研究」教育学ブランチ研究会
2025年2月16日(日)に、九州大学韓国研究センター主催の研究会をオンラインで開催しました。
本研究会は、2023年度から遂行されている本センターの研究事業「『世界史』の中の韓国ーその構造変動に関する総合的研究」のなかで、教育学ブランチの企画による第4回の研究会になります。今回の研究会では、芝浦工業大学の田中友佳子先生と韓国昌信大学の李河姃先生による報告が行われ、指定討論者の長崎外国語大学の朴永奎先生、九州産業大学の鄭修娟先生からの問題提起を皮切りにフロアも交えて活発な議論が交わされました。研究会の概要は以下の通りです。
九州大学韓国研究センター研究事業
『世界史』の中の韓国-その構造変動に関する総合的研究
教育学ブランチ研究会
「1990年代以降の日韓の教育政策を世界的潮流の中に読み解く」
主催:九州大学韓国研究センター
後援:韓国国際交流財団
日時:2025年2月16日(日)9:00-12:00 (入室8:40〜)
会場:オンライン開催
司会:元兼正浩(九州大学大学院 人間環境学研究院 教授)
【プログラム】
9:00 開会(企画者挨拶)
9:05 第1報告 田中友佳子(芝浦工業大学システム理工学部 准教授)
「孤児養育の科学化の日韓比較—死亡率から愛着形成へ」
9:45 指定討論 朴永奎(長崎外国語大学 教授)・質疑応答
10:15 休憩
10:30 第2報告 李河姃(昌信大学幼児教育科 助教授)
「中学生の仲間関係におけるSNS利用の意味」
11:10 指定討論 鄭脩娟(九州産業大学 専任講師)・質疑応答
11:40 全体討論
12:00 閉会
第1報告
田中 友佳子(芝浦工業大学システム理工学部 准教授)
・「孤児養育の科学化の日韓比較—死亡率から愛着形成へ」
第1報告では、孤児養育の「科学化」の内実について医科学、衛生学、栄養学、精神医学などの側面での議論が扱われた。そして「孤児」を通して子ども像や家族、社会を把握することの可能性と限界に関する内容も議論された。また、植民地教育史を韓国の歴史の中でどう捉えるのかという問題意識に基づいた議論も展開され、歴史的展開において「連続」する日本に対し「断続」する韓国の取扱いについての討論が行われた。それ以外にも、孤児と「不良児」「浮浪児」の区別、「縁故者」、多様な状況だった施設に対する評価(自給自足・自治)についての議論や、基督教児童福祉会(CCF)など基督教を中心とする外援団体、施設収容に対するホスピタリズムや愛着理論における日韓の共通点や相違点などが質疑応答のなかで議論された。
第2報告
李 河姃(昌信大学幼児教育科 助教授)
・「中学生の仲間関係におけるSNS利用の意味」
第2報告では、中学生の仲間関係におけるSNS利用をめぐる議論が主な内容であった。先行研究では量的調査により、SNS依存の状況をいかに改善するかに焦点が置かれているが、本研究はSNSを「文化生成」に利用している青少年の現状の評価に注目することである。本報告では、サブカルチャーを作ることは若者文化の特徴だが、犯罪に踏み込むケースがあることも指摘されながら、アナログ時代を知らない「アルファ世代」の仲間関係づくりの特徴をどう捉えるか、仲間関係に影響する要因(地域教育文化、学校環境)をどう統制して研究するか、といった問題提起も行われた。また、討論・質疑応答の中では、リアルに居場所のない子どもたちにとっての逃げ場としてのSNS空間と、SNSで「仲間」関係は広がるのか狭まるのか、葛藤する子どもの存在についての議論を含めて、「学習の道具」としてSNSを活用することに対する公教育の課題についてなど幅広い議論が展開された。
※本研究会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として開催されました。
【報告】【2025年1月25日(土)】「『世界史』の中の韓国―その構造変動に関する総合的研究」経済学ブランチ研究会開催
2025年1月25日(土)に、九州大学韓国研究センター主催の研究会を開催しました。
本研究会は、2023年度から遂行されている本センターの研究事業「『世界史』の中の韓国―その構造変動に関する総合的研究」における経済学ブランチプロジェクトの一環として開催されたものです。
韓国農業の変容と現代の諸相をメインテーマとして行われた本研究会では、韓国における茶産業とその振興を目的とする教育に関する報告、及び、韓国と穀物自給率の低下とその対策についての報告がなされました。
コメンテーターや、出席者の甲斐諭(中村学園大学 顧問)、藤川昇悟(西南学院大学 教授)との間で、韓国農業の現状について、活発な議論が交わされました。また、今後の研究についても建設的な意見交換がなされました。
韓国研究センター研究事業
「『世界史』の中の韓国―その構造変動に関する総合的研究」
経済学ブランチ研究会
開催日:2025年1月25日(土)
場所:九州大学西新プラザ
後援:韓国国際交流財団
【プログラム】
座長 水野敦子 (九州大学 准教授)
14:00~14:55 第1報告 田村善弘(長崎県立大学 教授)
「韓国における茶の高付加価値化と茶文化教育」
15:00~15:55 第2報告 黄在顕(韓国東国大学校 教授)
「韓国における食糧作物の育成政策と課題」
16:00~16:30 コメント 深川博史(東海大学 教授)
16:30~17:15 総合討論
※本研究会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として開催されました。
【案内】【2025年2月16日(日)】「『世界史』の中の韓国ーその構造変動に関する総合的研究」教育学ブランチ研究会開催
2025年2月16日(日)に、九州大学韓国研究センター主催の研究会が予定されております。
本研究会は、2023年度から遂行されている本センターの研究事業「『世界史』の中の韓国ーその構造変動に関する総合的研究」における教育学ブランチプロジェクトの一環として開かれます。今回の研究会では、芝浦工業大学の田中友佳子先生と昌信大学の李河姃(イ・ハジョン)先生による報告が行われる予定です。
研究会の詳細は以下の通りです。
九州大学韓国研究センター研究事業
『世界史』の中の韓国-その構造変動に関する総合的研究
教育学ブランチ研究会
「1990年代以降の日韓の教育政策を世界的潮流の中に読み解く」
主催:九州大学韓国研究センター
後援:韓国国際交流財団
日時:2025年2月16日(日)9:00-12:00 (入室8:40〜)
会場:オンライン開催
司会:元兼正浩(九州大学大学院 人間環境学研究院 教授)
【プログラム】
8:40 入室可能
9:00 開会(挨拶)
9:05 第1報告 田中友佳子(芝浦工業大学システム理工学部 准教授)
「孤児養育の科学化の日韓比較—死亡率から愛着形成へ」
9:45 指定討論・質疑応答
10:15 休憩
10:30 第2報告 李河姃(昌信大学幼児教育科 助教授)
「中学生の仲間関係におけるSNS利用の意味」
11:10 指定討論・質疑応答
11:40 全体討論
12:00 閉会
問合せ先:九州大学韓国研究センター
※本研究会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として開催されます。
【報告】九州大学韓国研究センター講演会(兼若逸之先生講演会)
九州大学韓国研究センターでは2025年1月21日(火)に、兼若逸之先生(元東京女子大学教授)をお招きして、講演会「韓国の祭祀文化とその変容」を開催しました。
今回の講演は韓国の祭祀文化をテーマとして扱ったもので、祭祀の構成要素および実際に祭祀が行われる順序、祭祀における規則などについての詳細な紹介が行われました。それとともに、韓国の族譜や伝統的な作名に用いられてきた規則など、祭祀を含めて幅広い文化的な題材も扱われました。また、今日の韓国の祭祀文化が見せている多様な変化の様相に関する議論では、単に祭祀文化だけでなく、韓国の社会および文化が経験してきた変化の方向に対する批判的な洞察はもちろん、これからの変化の行方に関する示唆についても貴重ま意見を伺うことができました。
平日の遅い時間に開かれた講演会にもかかわらず、韓国語および韓国文化に対する豊富な経験と高い関心を持っている方々が多数参加し、深みのある講演が可能であった時間でした。参加していただいた皆さんのおかげで良い講演会になりました。
兼若逸之先生講演会
講演
「韓国の祭祀文化とその変容」
講師:兼若逸之先生(元東京女子大学教授)
日時:2025年1月21日(火)19時~21時(開場:18時30分)
会場:JR博多シティ10階会議室
司会:辻野裕紀(九州大学韓国研究センター副センター長)
※本講演会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として開催されました。
【報告】韓国研究センター共催・国際学術会議開催
九州大学韓国研究センターでは、2024年12月24日(火)に仁荷大学校国際関係研究所と九州韓国研究者フォーラムとの共催で国際学術会議を開催しました。
今回の国際学術会議は、仁荷大学校国際関係研究所と九州大学韓国研究センター及び九州地域の韓国学研究者たちとの持続的な学術交流の幕を開ける出発として、「九州地域韓国学拡散の現況と課題」というテーマで行われました。
今回の国際学術会議を共催した、仁荷大学校国際関係研究所の李振翎所長、九州大韓国研究センターの出水薫センター長、九州韓国研究者フォーラムの代表を務めている平井一臣先生の開会の辞・歓迎の辞とともに始まった開会式では、立命館アジア太平洋大学・綛田芳憲先生の祝辞に加えて仁荷大学校国際関係研究所側の事業紹介も行われ、韓国学拡散のために展開されてきた様々な活動の現況と課題を共有することができました。
開会式に続いて行われた2つのセッションは、各々「日韓協力の中の韓国学:現況と発展方向」と「九州(地域)・社会と文化・次世代の課題」というテーマで進められました。各セッションでは韓国側と日本側の発表者及び討論者による研究報告と討論が行われました。日韓関係や日韓協力に関する総合的な観点の議論だけでなく、文化財やITに至る多様なテーマが提示され、それに対する討論を通じて極めて興味深く示唆に富んだ意見が交換される貴重な時間でした。特に、九州という地域だからこそできる韓国学の可能性に対する認識を、当日の学術会議での発表及び討論を通じて参加者皆で共有できたことは、今回の共同学術会議における最も大きい収穫だと言えます。
九州地域の韓国学研究者との学術交流に対する期待と定期的な学術会議の開催を約束しながら、今回の国際学術会議は成功裡に終わりました。
九州大学韓国研究センター・仁荷大学校国際関係研究所・九州韓国研究者フォーラム
国際学術大会
九州地域韓国学拡散の現況と課題
日時: 2024年12月24日(火)/13:00 – 17:30
場所: 共創館Bカンファレンス
使用言語: 日本語・韓国語(日韓同時通訳提供)
共催:九州大学韓国研究センター
仁荷大学校国際関係研究所
九州韓国研究者フォーラム
後援:韓国学中央研究院
※プログラム
総合司会:木村貴(福岡女子大学)
13:00〜13:30 開会式
・開会の辞:李振翎(仁荷大学校国際関係研究所長)
・歓迎の辞:出水薫 (九州大学韓国研究センター長)
平井一臣(九州韓国研究者フォーラム代表)
・祝辞:綛田芳憲(立命館アジア太平洋大学)
・事業紹介:邢思遙 (仁荷大学校)
「韓国学拡散の現況と課題:仁荷大学K学術拡散事業を中心に」
13:30〜15:10 第1セッション
日韓協力の中の韓国学:現況と発展方向
司会:金ソンジン (徳成女子大学)
・発表1 宋錫源 (慶熙大学校)
「日韓協力の必要性と可能性」
討論:緒方義広 (福岡大学)
・発表2 高選圭 (福島学院大学)
「韓国のIT・デジタル政府技術とグローバル共有」
討論:池田大輔 (九州大学)
・発表3 金スウォン (韓国外国語大学)
「韓国の博物館外交」
討論:溝内亮祐 (北九州市立大学)
15:10〜15:30 コーヒーブレイク
15:30〜17:10 第2セッション
九州(地域)・社会と文化・次世代の課題
司会:辻野裕紀 (九州大学)
・発表1 新里 喜宣(長崎外国語大学)
「大韓民国第20代大統領選挙の巫俗言説」
討論:李源東(仁荷大学校)
・発表2 出水薫 (九州大学)
「「ポスト1965年体制」の定義と時期区分について
:日本語圏での概説書の検討」
討論:李承宰 (仁荷大学校)
・発表3 申明直 (熊本学園大学)
「地域循環共生圏と持続可能な多文化共生農村
:ローカルフェアトレードによるオルタナティブ公共圏の構築」
討論:ヤン・ミナ (中央大学校)
17:10〜17:30 閉会式
・閉会の辞:李振翎 (仁荷大学校)