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【報告】朝鮮史研究会第63回大会でのパネル報告

2026-10-20

 2026年10月17~18日、大阪の桃山学院大学を会場として開催された、朝鮮史研究会第63回大会の2日目、個別「パネル」におきまして、下記の通り本センターの関係者が登壇いたしました。

〈パネル2〉 安倍能成〈再評価〉の試み―京城時代の日記を手がかりに(1-304教室)

 科研チーム「京城時代の安倍能成」は、安倍能成日記の翻刻・注釈作業を進めてきました。本パネルでは、日記を史料として利用することで可能となった安倍再評価の試みの一端を報告しました。

 まず、本センター学術共同研究員の通堂あゆみ氏が安倍日記の概要を紹介、続く許智香氏(立命館大学)の報告は、京城帝国大学で西洋哲学を講じた安倍の日常的な学問活動に焦点を当てました。際立った業績がないと評されがちな安倍ですが、初期のニーチェ翻訳など一定の学問的意義を認め、日記から日々の読書・執筆パターンや参加した研究会などの実態を明らかにしました。本センター教授の永島広紀氏の報告は戦後の活動までを視野に入れ、財政的に不安定な私学化後の学習院に、院長・学長であった安倍がなぜ〈東洋文化研究所〉を設置したのかという、いまだ未解明部分も残る疑問に対し、日記からその答えを見出していきました。

 最後に、安倍の伝記的研究で多くの成果を上げている高田里惠子氏(桃山学院大学)をコメンテーターに迎え、安倍評価をめぐる議論を深めました。

 また司会・総評は本センター学術協力研究員の新里瑠璃子氏が務めました。

【報告者・タイトル】

通堂あゆみ(九州大学韓国研究センター学術共同研究員・武蔵高等学校中学校)
「史料としての安倍日記の魅力」

許智香(立命館大学)
「勉強する安部能成と植民地の帝国大学」

永島広紀(九州大学韓国研究センター教授)
「朝鮮研究の「依り代」としての安倍能成」

高田里惠子(桃山学院大学)コメント
朝鮮史研究会第63回大会ポスター