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【報告】甲斐諭氏・宣元錫氏講演会「日本と韓国における外国人労働者の受入れと社会変化」

2021-05-19

韓国研究センターは、去る5月18日に甲斐諭氏・宣元錫氏による講演会を開催いたしました。

 

*テーマ:「日本と韓国における外国人労働者の受入れと社会変化」

*日時:2021年5月18日(火) 14時50分〜17時40分

*場所:オンライン会議ソフト Zoom

*後援:韓国国際交流財団

 

<14時50分〜16時10分>

*講師:甲斐諭(中村学園大学前学長・顧問、九州大学名誉教授)

*第1講演:「日本における外国人労働者の受け入れの現状と課題―農業と食品産業における技能実習生の必要性を中心にー」

*概要:本講演では、日本における外国人労働者の就業状況および受入れ制度の現状を紹介した。九州内の実例を取り上げ、外国人労働者を必要としている農業・食品産業の動向を説明した。そこから人手不足や農家所得の伸び悩みを解消する方法として、外国人技能実習生受け入れの必要性と支援に関する提言を行なった。

 

<16時20分〜17時40分>

*講師:宣元錫(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員)

*第2講演:「韓国の移住労働者の現状―政策と実態―」

*概要:本講演では、1990年代以降の韓国における移民政策の展開について概括し、そこから得られる示唆と課題を紹介した。主に「雇用許可制」と「熟練技能人力点数制」に焦点を当て、地方の人口減少や多文化家族の増加に伴い、社会の認識転換として外国人労働者政策から移民政策へ移行していることを説明した。