【報告】言語学・文学ブランチ連続講演会の開催について
2025年12月、九州大学伊都キャンパスにて、韓国文学・翻訳に関する連続講演会(全3回)が開催されました(司会進行:辻野裕紀)。
本講演会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「多元的・多角的な日韓関係発展のための総合的政策研究」における言語学・文学ブランチプロジェクトの一環であり、第1講演(12月4日)には柳川陽介先生、第2講演(12月9日)には池貞姫先生、第3講演(12月11日)には高橋梓先生をお迎えいたしました。
第1講演:2025年12月4日(木) 10:30-12:00
講師:柳川陽介氏(埼玉大学人文社会科学研究科准教授)
講演題:「韓国文学の読者と翻訳者」
会場:九州大学伊都キャンパス センター2号館2201教室
*韓国文学を作者や作品のみならず、広く翻訳者や読者、編集者、版元などの視座からも照らし、日本における韓国近現代文学受容史の全体像を鮮明に見せてくれる貴重なご講演でした。

第2講演:2025年12月9日(火) 10:30-12:00
講師:池貞姫氏(愛媛大学法文学部教授)
講演題:「翻訳に「正解」はあるか―韓国で翻訳された『坊っちゃん』をめぐって」
会場:九州大学伊都キャンパス センター2号館2201教室
*朝鮮語に翻訳された夏目漱石の小説『坊っちゃん』をめぐる池先生の仔細なる分析考察が開陳され、さらには〈翻訳に「正解」はあるのか〉という巨きなる問いに接近するためのいくつもの鍵鑰が与えられた有意義なご講演でした。

第3講演:2025年12月11日(木) 10:30-12:00
講師:高橋梓氏(新潟県立大学国際地域学部講師)
講演題:「2つの言語を読む、2つの言語で書く―日本で朝鮮文学を翻訳・研究すること」
会場:九州大学伊都キャンパス センター2号館2201教室
*日本における朝鮮文学の研究および翻訳実践についての歴史と、金史良を中心とした高橋先生の専門領域をめぐる思考が丁寧に語られた、非常に刺激的なご講演でした。

また、いずれの講演会においても、活発な質疑応答が展開され、たいへん意義深い時間となりました。ご登壇くださった先生方、ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。

