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【報告】12月14日(日)歴史学ブランチによるミニ・シンポジウムの開催

2025-12-22

2025年12月14日(日)、九州史学会朝鮮学部会(会場・九州大学伊都キャンパス)において、九州大学韓国研究センター研究事業「多元的・多角的な日韓関係発展のための総合的政策研究」(後援:韓国国際交流財団)の歴史学ブランチとの共催ミニ・シンポジウム「前近代朝鮮における“自分事”としての国際関係」が開催されました。

ブランチ責任者の森平雅彦教授(九州大学人文科学研究院)による趣旨説明の後、まず植田喜兵成智・早稲田大学講師が、「国内統合とディアスポラ―統一新羅の統合政策と百済・高句麗遺民問題―」と題して講演し、7世紀に相次いで滅んだ百済・高句麗の遺民の統合をめぐる諸問題が、唐や日本に対する統一新羅の外交政策(7~8世紀)を変化させる重要ファクターであったことが指摘されました。ついで豊島悠果・神田外語大学教授が「「華風」好みのリアリスト ―高麗王朝の外交と文化意識―」と題して講演し、文化の参照対象(北宋)と外交の連繋対象(遼・金)とが一致しない高麗前期(11~12世紀)の文化的価値観と外交の関係が論じられました。最後に辻大和・東京大学准教授が「外国商人は入るべからず―朝鮮後期の国際通商―」と題して講演し、一般に閉鎖的・消極的と評される朝鮮後期(17~19世紀)の国際通商について、関係各国の諸政策が絡み合うなかで外国商人が朝鮮国内に立ち入らない状況が生み出されていくプロセスを、朝鮮側による排他と独占として説明しました。

以上の講演を通じ、現代の日本人の目からみて奇妙・不可解にも映る前近代朝鮮の国際関係について、朝鮮側に内在する論理を丁寧に探っていくことが理解への道筋となることが示されました。現代の国際関係における他者理解のうえでも示唆に富む成果であるといえます。