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【報告】第90回定例研究会開催報告

2020-11-30

韓国研究センターは、去る11月28日に第90回定例研究会を開催いたしました。

*日時:2020年11月28日(土)14時00分〜16時30分

*場所:オンライン研究会(Zoom)

*共催:政治経済学・経済史学会九州部会

*後援:韓国国際交流財団

<14時00分〜15時15分>

*報告者① 蔣允杰(九州大学韓国研究センター学術研究員)

*報告題目:「近代日本製革業の植民地進出」

*概要:本報告では、明治期日本における近代製革業の企業家たちをとりあげ、産業の発展と再編過程、および植民地進出の経過を説明した。具体的には、政府・軍部と密接な関係を築いて成長を遂げた製革業の展開により、その事業方式と人的ネットワークが、そのまま植民地へ移植、適用されていった側面について報告を行った。

<15時15分〜16時30分>

*報告者② 深川博史(九州大学韓国研究センター長・経済学研究院教授)

*報告題目:「韓国における外国人労働者の就農実態について:季節勤労者制度による受入れを中心に」

*概要: 韓国では従来の稲作に代わり非稲作生産が増えてきている。しかし非稲作生産は稲作と異なり農繁期の機械化が難しいため、農繁期の労働力不足に直面し、高齢化の下で外国人労働力への依存を強めている。今回の発表では、韓国における外国人労働力の受入れ制度を踏まえた上で、日本と同様に労働力不足の問題を抱えている農村の状況を明らかにした。