【案内】「JENESYS2024 大学生訪韓団 参加者募集」について
日韓文化交流基金より、「JENESYS2024 大学生訪韓団 参加者募集」について本センターへ周知依頼がありました。詳細は下記の通りです。参加申し込みをご希望の方は、下記内容をご確認のうえ、直接お申込み下さい。
公益財団法人日韓文化交流基金は、日本国外務省と大韓民国外交部が主催する相互派遣事業の日本側事務局として日韓両国の大学生を対象とした相互派遣を行っています。2024年度は9月に8泊9日の日程で大学生訪韓団を実施することとなり、この度、本プログラムへの参加者を広く募集します。
◆実施機関
公益財団法人日韓文化交流基金、韓国国際交流財団
◆日程
<プレプログラム(オンライン)>
2024年9月7日(土)
<訪韓日程>
2024年9月20日(金)~9月28日(土)8泊9日
◆応募方法
必要書類をご準備いただき、日韓文化交流基金ホームページ上の応募フォームからご応募ください。
※応募される前に、必ず応募資格・応募方法等の詳細を募集要項でご確認ください。
◆応募締切
2024年5月17日(金)17:00
◆問い合わせ
公益財団法人日韓文化交流基金 大学生訪韓団担当
https://www.jkcf.or.jp/
E-mail:haken(a)jkcf.or.jp
※メール送信時には(a)を@に変えて入力してください。
【募集】韓国研究センター事務補佐員
このことについて、現在、韓国研究センターでは事務補佐員を募集しております。
詳細は、【求人番号:40190- 3332041】にてハローワークHPよりご確認ください。
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html
※5/8(水)書類必着
【案内】【2024年5月18日(土)】韓国研究センター・九州韓国研究者フォーラム 共同研究プロジェクト研究会開催
2024年5月18日(土)に、韓国研究センターでは共同研究プロジェクト研究会を開催します。
2023年度から、韓国研究センターは研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として、九州韓国研究者フォーラムとの共同研究プロジェクト「『ポスト1965年体制』研究」を進めております。
本共同研究プロジェクトと一環として開催される今回の研究会では、木村貴(福岡女子大学)先生と緒方義広(福岡大学)先生の報告が予定されております。
韓国研究センター・九州韓国研究者フォーラム 共同研究プロジェクト
『ポスト1965年体制』研究 共同研究会
日時:2024年5月18日(土)14:30〜17:30(受付14:00)
会場:博多バスターミナル貸しホール 第12会議室
共催:韓国研究センター、九州韓国研究者フォーラム
公園:韓国国際交流財団
【プログラム】
14:00 受付
14:30 開会(挨拶)
14:40 第1報告 木村 貴(福岡女子大学 教授)
15:50 休憩
16:10 第2報告 緒方 義広(福岡大学 准教授)
17:20 閉会
問合せ先:九州大学韓国研究センター
TEL: 092-802-2027 E-mail: intlkrcks.uok@jimu.kyushu-u.ac.jp
※本研究会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として開催される予定です。
Vol.24:韓国センター年報
韓国研究センター年報24号が刊行されました。
九州大学韓国研究センター年報 VOL.24
*内容
挨拶(元兼正浩・韓国研究センター長)
2023年度 韓国研究センター教員一覧
特別寄稿:
九州と世界市民、そして東アジア連帯(尹 海東)
特集
韓国研究センター新規研究事業始動:
「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」
韓国研究センター新規研究プロジェクト「『世界史』の中の韓国-その構造変動に関する総合的研究」について
構成ブランチ紹介
キックオフシンポジウム
・第1部「激動する国際瀬政治の中での韓国・朝鮮半島の軌跡と展望:冷戦・分断下の体制劣勢・開発独裁から体制優位・先進民主主義へ」(木宮 正史)
・第2部「冷戦時代の肖像としての『密航の文学』」(斎藤 真理子)
ミニ特集
「ポスト1996年体制」研究プロジェクト講演集
「88ソウルオリンピック以降の韓国映画・ドラマの変化」(成川 彩)
「私が暮らした韓国の30年、疾走する社会で転がる石になれ」(伊東 順子)
2023年度韓国研究センター活動
【報告】野間秀樹先生講演会「歴史そして現代へ:韓国語と日本語」が終了しました
2024年3月25日(月)、言語学者にして美術家の野間秀樹氏をお招きし、JR博多シティ会議室にて、講演会「歴史そして現代へ:韓国語と日本語」を開催いたしました。
本講演では、韓国語という言語を、伝統的な「国語学的」枠組みに閉じ込めず、言語存在論、対照言語学、歴史言語学、音声学、文字論といった人文学的沃野に連れ出して、日本語とも対比させつつ、その魅力が熱く語られました。また、今や世界的なブームとも言いうるK-POPについての、講演者独自の言語学的・美学的な分析が開陳され、多くの聴衆の方々がその清新さに聴き入っていました。
なお、本講演会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環です。
日時:2024年3月25日(月)18時30分~20時30分(18時開場)
場所:JR博多シティ10階会議室
講演者:野間秀樹先生(言語学者・美術家)
司会:辻野裕紀(九州大学韓国研究センター副センター長)
主催:九州大学韓国研究センター
後援:韓国国際交流財団
【開催のご報告】史家は「通史」をいかに書くべきか?─新城道彦著『朝鮮半島の歴史』を素材に─(九州史学研究会近現代 史部会との共同企画)
2023年度・ 第45回サントリー学芸賞 (「思想・歴史」部門)の受賞作である『朝鮮半島の歴史』(新潮社刊)を題材に、著者である 新城道彦氏(フェリス女学院大学国際交流学部教授、元本学韓国研究センター助教、本学大学院比較社会文化学府出身)を福岡にお迎えし、書評会を兼ねた「通史の叙述」にまつわる研究集会を令和6年3月16日、九州大学西新プラザを会場に開催いたしました。
今回の企画は歴史学を学ぶ若手の院生・学部生にも最新の学術成果を周知する意図の下、九州大学日本史学研究室に事務局をおく九州史学研究会の近現代史部会と共同開催の形をとったものでありました。当日は、新城先生をはじめ、セッションに登壇いただいた有馬学先生(福岡市博物館総館長)・山口輝臣先生(東京大学大学院総合文化研究科教授)を含む総勢16名の参加を得て、活発な討議を行うことが出来ました。
【報告】作家・姜信子先生講演会「コリアン・ディアスポラと文学:流転、追放、ジェノサイド、そして記憶の物語り」が終了しました
2024年3月3日(日)、作家で翻訳家の姜信子氏を招聘し、JR博多シティ会議室にて、講演会「コリアン・ディアスポラと文学:流転、追放、ジェノサイド、そして記憶の物語り」を行ないました。
作家・姜信子先生講演会
「コリアン・ディアスポラと文学:
流転、追放、ジェノサイド、そして記憶の物語り」
日時:2024年3月3日(日)14時30分~16時30分
場所:JR博多シティ10階会議室
司会:辻野裕紀(九州大学韓国研究センター副センター長)
主催:九州大学韓国研究センター
後援:韓国国際交流財団
本講演では、中央アジアに住む高麗人を出発点に、キム・スム『さすらう地』、キム・ヨンス『七年の最後』、ファン・ソギョン『鉄道員三代』、金時鐘『猪飼野詩集』などにも触れつつ、朝鮮半島を離れて流転したコリアンたちの〈生きた近現代史〉について多角的な視点から詳論されました。〈ディアスポラ〉という単語のなかに潜む、難民、虐殺、記憶の封印といった要素を丁寧に切開し、さらには「朝鮮」や「歴史」にとどまらず、ガザなど、話題はアクチュアルな国際情勢にも際限なく拡がっていきました。
「朝鮮の民のディアスポラ(流転)の旅がロシア極東へと向えば、流転の運命を生きる高麗人となり、日本へと向かった流転の民には、関東大震災後の不逞鮮人虐殺という運命が待ってもいました。植民地支配からの解放後の南北分断、済州4・3もまた、人々をディアスポラの運命へと押しやっています。そして、流転の絶望の底から紡ぎだされた歌があり、その記憶を刻む文学があります。」(姜信子)
なお、本講演会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」の一環として開催されたものですが、まさに「『世界史』の中の韓国」(この場合の〈世界史〉とは各国史の寄せ集めではなく、国民国家に超えたもっと広範かつ動的、流動的な歴史)という主題に極めて相応しい内容だったように思います。
【報告】「『世界史』の中の韓国ーその構造変動に関する総合的研究」教育学ブランチ研究会
2024年3月2日(土)、九州大学韓国研究センター研究事業「『世界史』の中の韓国 その構造変動に関する総合的研究」の教育学ブランチ研究会が九州韓国研究者フォーラムとの共催で開催されました。本研究事業の教育学ブランチでは「1990年代以降の日韓の教育政策を世界的潮流の中に読み解く」というテーマで研究プロジェクトを進められており、今回の研究会では立教大学の佐々木正徳教授と駐日本国大韓民国大使館の梁鎬錫首席教育官の研究報告が行われました。
九州大学韓国研究センター研究事業
『世界史』の中の韓国-その構造変動に関する総合的研究
教育学ブランチ研究会
「1990年代以降の日韓の教育政策を世界的潮流の中に読み解く」
主催:九州大学韓国研究センター
共催:九州韓国研究者フォーラム
後援:韓国国際交流財団
日時:2024年3月2日(土)14:30-17:30
会場:アクロス福岡 604会議室
司会:元兼正浩(九州大学韓国研究センター長)
指定討論者:田中光晴(文部科学省総合教育政策局/専門職)
第1報告 「教育と男性性:民主化以後の性の分断」
報告者: 佐々木 正徳(立教大学 外国語教育研究センター教授)
第1報告では、民主化とジェンダー問題が何となく連動するように勘違いしやすいが、その関係性について改めて問い直すことが報告されました。韓国の民主化運動は、軍部政権と戦う際に暴力的な手段を厭わず進められたが、民主化が成就した後も、準定型的な教育として機能する「義務兵役」を残すという選択をしたこと、そしてこれが、軍隊文化と男性性が韓国社会に強く残り、今日の韓国におけるジェンダー間の葛藤に影響を与えていると指摘されました。
第2報告「2000年以降の韓国政府の大学財政政策」
報告者: 梁 鎬錫(駐日本国大韓民国大使館 /首席教育官 )
第2報告では、韓国政府の高等教育財政政策の変遷を政権の流れに沿って明らかにしながら、少子高齢化社会を迎えている韓国社会へ対応するために最近導入している「地域革新中心の大学支援体系」について明らかにしました。1999年から始まったBK21(Brain Korea21century)という「選択と集中」による資源配分は続いているが、「地域革新中心の大学支援システム:RISE」の導入や「グローカル大学30プロジェクト」などを通じて、国公立大学の統廃合や私立大学の特性化を促進している点が報告されました。
各報告では、指定討論者の田中光晴(文部科学省総合教育政策局)さんからコメントをいただき、会場からも様々なご質問・ご意見が出て、活発な議論が繰り広げられました。本研究会を通じて、ジェンダーや少子高齢化に伴う高等教育への懸念は、日本と韓国の両国で共通している社会的な問題であるのの、韓国だけに存在する独自の要因も存在していることで、日韓に関する理解が深まる時間になりました。
また、本研究会については、3月3日の西日本新聞を通じて関連記事が報道されました。
(*関連記事: https://www.nishinippon.co.jp/sp/item/n/1185015/ )
【報告】九州大学韓国研究センター・九州韓国研究者フォーラム共同研究プロジェクトシンポジウム
九州大学韓国研究センター研究事業
「『世界史』の中の韓国:その構造変動に関する総合的研究」
九州大学韓国研究センター×九州韓国研究者フォーラム
共同研究プロジェクトシンポジウム
「ポスト1965年体制」研究
・主催:九州大学韓国研究センター、九州韓国研究者フォーラム
・日時:2024年2月29日(木)18:00〜20:00(17:30受付開始)
・場所:J R博多シティ会議室 9階会議室2
・後援:韓国国際交流財団
講演:朴泰均(ソウル大学 国際大学院 教授)
「고르디우스의 매듭풀기: 2010년 이후 한일관계의 현황과 전망」
(ゴルディアスの結び目ほどき:2010年以降の日韓関係の現況と展望)
・指定討論:崔慶原(常葉大学 外国語学部 教授)
まず、朴泰均教授の講演「ゴルディアスの結び目ほどき:2010年以降の日韓関係の現況と展望」の後、崔慶原(常葉大学 外国語学部 教授)による指定討論が行われました。
朴泰均教授の講演では、これまでの日韓関係をゴルディアスの結び目にたとえ、これらの絡まり合った結び目を日韓でどのように解きほぐそうとしてきたのかを詳細に検討し、現大統領の尹錫悦がこれを一気に切り離そうとしているのではないかという疑問を提起されました。最後に、4つの教訓を整理し、特に歴史認識問題においては「加害者が加害を感じられない」「被害者が被害意識から抜けられない」点を課題として提示されました。
崔慶原先生やフロアからの質疑も交えながら、1965年の日韓基本条約締結以降の日韓関係の変化や韓国社会自体の変化について歴史学者としての分析のみならず、韓国ドラマからの視点などを交えながら大変貴重なお話を伺うことができました。
平日の夕方にもかかわらず、本センターの関係者以外、いろんな方々にもご来場いただきました。朴泰均教授の講演と討論、そして質疑応答を通じて、日韓関係の歴史や今後の課題に対する理解が深まり、異なる視点からの洞察が得られた大変有益な時間でした。
【募集】2024年度韓国国際交流財団各種フェローシップ募集について
韓国国際交流財団より、2024年度大学院生向け奨学金及び、ポスドク研究助成金の募集に関し、周知依頼がございましたので、下記に詳細サイトを掲示しております。
募集要項や締切等の詳細につきましては、韓国国際交流財団の下記ポータルサイトよりご確認のうえ、直接ご応募ください。
・ポスドク研究助成金
https://apply.kf.or.kr/selectNoticeAndApplicationView.nkf?notiSeq=&anucNo=A1P0000929&pageIndex=1
・大学院生向け奨学金
https://apply.kf.or.kr/selectNoticeAndApplicationView.nkf?notiSeq=&anucNo=A1P0000930&pageIndex=1