Vol.20:韓国研究センター年報
韓国研究センター年報20号が刊行されました。
2020 九州大学韓国研究センター年報 VOL.20
第1部 特集
[1]人の国際的移動と社会変化
農業分野における労働力需要の季節的変動への対応:
2015年の季節勤労者制度導入後における外国人労働力の受け入れ状況について…深川 博史
韓国の移住民と社会統合 農業移住民と結婚移民を中心に…申 明 直
ディアスポラと労働・工作の表象
2014 年以後のチャン・リュル映画についての一考察…西谷 郁
韓国との文化交流の拠点化を目指す「現代韓国文化研究センター」の設置…長澤 雅春
[2]帝国大学「演習林」研究の方向と課題
共同研究「文理統合型・帝国大学史研究の試み」…永島広紀・朴必善・梁偉立
韓国の気候・山林とその「攪乱」…朴 必 善
国立台湾大学実験林の沿革 …梁 偉 立
第2部 研究論文(外国人訪問研究員)
農業構造変動下のトルニョク経営体の発展方向について…趙佳鈺・深川博史
家父長制の外部に向けた許蘭雪軒の脱走的な夢想…李 亨 大
第3部 NEWS
・韓国研究センター 外国人訪問研究員
・国際ワークショップ 北東アジアの《緑化》と九州大学
・国際ワークショップ 東アジア近代医史学の課題と展望
・韓国研究センター設立20周年記念シンポジウム「東アジアにおける人の国際的移動」
・定例研究会
・第15回 世界韓国研究コンソーシアム・カンファレンス
・「日韓市民100 人未来対話」参加
・アジア太平洋カレッジ
・センターの活動
【募集】令和2年度 韓国国際交流財団フェローシップ
このことについて、別添1「募集要項」のとおり、奨学金受給希望者の募集を行う
こととなりました。申請をご希望の方は、下記1)、2)に従い期日までに申請を
お願い致します。
1)オンライン申請
韓国国際交流財団のポータルサイト(http://apply.kr.or.kr)にて会員登録後
ログインし、web 上で申請すること。英語または韓国語で作成すること。
※詳しい申請方法については、別添1「募集要項」を確認すること。
2)申請連絡表(学内様式)
別添2「申請連絡表」を作成の上、4月22日(水)17時迄にメールで所属
学府担当係へ提出すること。
※オンライン申請締切と、申請連絡表(学内様式)の提出期限が異なりますの
でご注意下さい。
その他の問い合わせについては、韓国研究センター(intlkrcks.uok@jimu.kyushu-u.ac.jp)へメールご連絡下さい。
(韓国研究センター事務所は5月6日(水)まで閉所させていただいております。
お電話でのお問い合わせには、対応出来かねますのでご理解の程お願い致します)
韓国研究センター事務室窓口業務 一時閉鎖のお知らせ
福岡県を対象地域とする緊急事態宣言を踏まえ、九州大学では教職員が原則在宅勤務
となりました。つきましては、該当期間においては、韓国研究センター及び、アジア
太平洋カレッジオフィスの事務室が一時閉鎖となりますので、お知らせします。
なお、閉鎖期間中のお問い合わせについては、下記メール宛にご連絡ください。
<閉鎖期間>
2020年4月9日(木)~2020年5月6(水)
<お問合せ先>
【韓国研究センター】intlkrcks.uok◎jimu.kyushu-u.ac.jp
【アジア太平洋カレッジオフィス】cap◎jimu.kyushu-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。
【募集】第16回世界韓国研究コンソーシアム・ワークショップ
この度、九州大学韓国研究センターでは、韓国・ソウル大学で開催される第16回世界韓国研究コンソーシアム・ワークショップに参加する博士後期課程の院生を下記の通り募集いたします。
記
第16回世界韓国研究コンソーシアム・ワークショップ(於:ソウル市)募集要項
- 募集人数:若干名
- 派遣期間:2020年6月18日(木)〜20日(土)
- 日程(予定)
6月18日(木) 現地ホテル到着 歓迎夕食会
6月19日(金) 終日、研究報告 夕食会
6月20日(土) 午前中、研究報告 夕食会
- 発表言語
韓国語もしくは英語
- 参加資格
韓国関係の研究を行っている九州大学大学院博士後期課程の在籍者
- 参加費
1名に限り主催校から往復の航空運賃と宿泊費が支給される。
なお、経費支給の対象に選抜されなくとも、自費での参加を希望する場合は、
申込書にその旨記入すること。
- 選抜方法
複数の応募者があった場合、韓国研究センターにおいて書類選考を行う。
- 提出物
申込書(別添のフォームに必要事項を記入したもの)
- 応募方法
参加申込書をメールに添付
宛先:intlkrcks.uok@jimu.kyushu-u.ac.jp
応募締切:2020年3月6日(金)16:00
2020年度 学術研究員募集のお知らせ
九州大学韓国研究センターでは、学内外の諸機関と連携・協力し、研究プロジェクトを推進するために学術研究員1名を採用します。
韓国研究センター学術研究員 1名
*給与については、国立大学法人九州大学職員給与規程の定めるところによる。
その他については、九州大学学術研究員等規程等の定めるところによる。
*勤務時間:週30時間~40時間(休日:土・日、祝日、年末年始)
2020年4月1日~2021年3月31日(更新の可能性あり。)
以下の要件をともに満たす者。
1)博士号取得者、もしくはそれに相当する研究能力を有する者。
2)韓国語、および日本語の十分な能力を有する者。併せて、英語能力を有する
1)本研究センターが行う研究プロジェクトに関わる諸業務
2)シンポジウム及び研究会等の運営・連絡調整
3)競争的資金申請書の作成
4)センター「年報」の作成業務
5)センター「ホームページ」の更新業務
6)センターへの来訪者の応接
7)国内外の研究機関等との渉外業務
8)その他センター運営に関わる諸業務
1)履歴書 1通(指定書式、撮影日から6ヶ月以内の顔写真を貼付、日本語
2)研究・教育業績・社会貢献等の業績一覧 1通
4)3)の各論文の概要(書式は任意、各1,000字以内、日本語で作成)
5)志望理由及び就任後の抱負(書式は任意、2,000字以内、日本語で作成)
2020年1月31日(金)17時 必着
書類審査と個別面接により採用者を決定します。
採否の決定は、書面にて通知します。
〒819-0395福岡市西区元岡 744
九州大学韓国研究センター センター長 深川 博史 宛
*「センター学術研究員応募書類」と朱書きの上、書留・特定記録郵便・レター
問合せ先:FAX のみにて受付、+81-92-802-2029
1)書類に含まれる個人情報は、選考以外の目的に使用しません。
2)「男女共同参画社会基本法(平成11年法律78号)」、「障害者基本法
3)審査過程で面接を行う場合の旅費・滞在費は応募者の自己負担とします。
4)応募書類の返却には応じかねます。
九州大学韓国研究センター叢書 第3巻発刊
『朝鮮通信使易地聘礼交渉の舞台裏 対馬宗家文庫ハングル書簡から読み解く』(松原孝俊九州大学名誉教授・岸田文隆大阪大学大学院教授 編著)
が九州大学出版会より発刊されました。
詳細は九州大学出版会ホームページをご参照ください。https://kup.or.jp/booklist/hu/history/1231.html
韓国研究センター移転のお知らせ
この度、韓国研究センターは伊都キャンパスへ移転いたしました。
移転に伴い、住所および連絡先が変更されましたので、下記ご案内申し上げます。
(新連絡先)
〒819-0395 福岡県福岡市西区元岡744
Tel : 092-802-2027
Fax : 092-802-2029
書籍紹介
本センターに客員としてご滞在されたソウル大学の李宇新教授から以下の書籍を恵贈賜りました。
『野外原色図鑑 韓国の鳥類』(LG常緑財団、2011年)
『야외원색도감 한국의 새』(改訂増補版、LG常緑財団、2014年)
『Field Guide to the Waterbirds of ASEAN』(2018年)
著名な鳥類画家である谷口高司画伯のイラストとともに味読いただければ幸いです。なお、本は韓国研究センター、ならびに附属図書館に配架されております。
第81回定例研究会開催報告
韓国研究センターは、去る1月30日に第81回定例研究会を開催いたしました。
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記
*日 時:2018年1月 30日(火)14時00分~16時15分
*場 所:韓国研究センター1階会議室
*言 語:韓国語
<14時00分~15時00分>
*報告者①:辛承模(シン・スンモ)研究員(東国大学校日本学研究所)
*発表題目:「재일에스닉 잡지에 나타난 재일디아스포라의 자기서사」
(在日エスニック雑誌に現れた在日ディアスポラの自己叙事)
*概 要:本発表では、在日エスニック雑誌における在日ディアスポラの自己叙事を検討することによって、歴史、文学研究で見られる在日社会の集団化と定型化という限界を克服し、自己叙事の多声的な特徴が報告された。
<15時15分~16時15分>
*報告者②:李丞鎭(イ・スンジン)研究員(東国大学校日本学研究所)
*発表題目:「재일디아스포라의 통합적 문화지형을 연구하기 위한 시론」
(在日ディアスポラの統合的文化地形を研究するための試論)
*概 要:東国大学日本学研究所にて行われている重点研究所支援事業<在日ディアスポラの生態学的文化地形とグローカリティー>についての概要が報告された。東国大学日本学研究所が推進する当事業は、在日ディアスポラ関連の資料を総体的に調査・発掘・収集し、生態学的観点から分析して体系化することを目的としている。今回の報告ではこの研究主題と計画が説明された。
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第80回定例研究会開催報告
韓国研究センターは、去る1月23日に第80回定例研究会を開催いたしました。
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記
*日 時:2018年1月 23日(火)13時30分~14時45分
*場 所:韓国研究センター1階会議室
*言 語:韓国語
*講 師:ジュヨン・リ(九州大学韓国研究センター客員教授・ヘブライ大学東アジア学部助教授)
*発表題目:「探偵、ファム・ファタールそして植民地主義:植民地朝鮮の探偵小説から読み解く犯罪の大衆的表象」
*概 要:本報告は、植民地朝鮮における探偵小説の形成過程をローカルおよびトランスナショナルな脈絡から探った。特に、本報告では蔡萬植、金東仁、金来成といった作家を取り上げ、彼らが受けた植民地資本主義の物質的および精神的影響が、作品における探偵、ファムファタール、犯罪類型、都市環境および登場人物の社会的もしくは地理的流動性へ投影されたことに着目し、1930年代および1940年代に発刊された探偵小説を対象として朝鮮人作家が経験した「近代」が探偵小説という大衆小説へ反映されていることを明らかにした。
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