【案内】【2021年3月30日(火)オンライン開催】第95回定例研究会「日韓交流史における対馬海峡の交通」
ワークショップ《日韓交流史における対馬海峡の交通》
趣旨:
対馬海峡は現在においても日韓交流のパイプ・結節点として重要だが、とりわけ前近代では絶対的な位置を占めてきた。本ワークショップでは、中近世期を素材に、海を越えたヒトとモノの移動を支える船舶運航の様相に着目し、対馬海峡両岸地域の人々が織りなす最前線の現場における日韓交流の史的実像について理解を深めていきたい。
開催日時:2021年3月30日(火) 13:30~17:00
開催形式:オンライン ZOOM
プログラム:
(1) 研究報告1
森平雅彦(九州大学韓国研究センター複担教授・人文科学研究院教授)
「朝鮮船が対馬海峡を渡るとき:近世の事例から」
(2) 研究報告2
荒木和憲(国立歴史民俗博物館准教授)
「航海からみた中世日朝交流」
(3) コメント
伊藤幸司(九州大学比較社会文化研究院教授)
(4)ディスカッション
後援:韓国国際交流財団助成「東アジアにおける人の国際移動 -日韓の交流と共生、および多様性の追求-」
*参加申請*
以下をご記載の上、下記メールアドレスに参加申請をお願い致します。
申込先:morihira*lit.kyushu-u.ac.jp (*は@に変更してください)
オンライン研究会に参加します。
御所属:
御名前:
mail:
電話番号:
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【3/29(月)正午迄の申請が必要です】
参加申請後、オンライン研究会のURLをメールにてお送り致します。
【案内】【2021年3月21日(日)オンライン開催】第94回定例研究会「韓国の対外言語普及の新たな焦点」
『東アジアにおける人の国際移動-日韓の交流と共生、および多様性の追求-』プロジェクト
韓国の対外言語普及の新たな焦点
日時:2021年3月21日(日)14:00~16:00
場所:オンライン ZOOM
主催:九州大学韓国研究センター
後援:韓国国際交流財団
韓国では1977年に「在外国民の教育に関する規程」が制定され,韓国教育院(教育部所管)やハングル学校(外交部所管)により在外国民の教育基盤を提供してきた。1988年のソウルオリンピックやその後の経済成長により韓国語や韓国文化が広く世界に知られるようになると韓国政府は対外言語普及,文化外交の重要性を認識し,2005年の国語基本法制定以降,韓国語「世界化」戦略を打ち出し,同法19条を設置根拠とする「世宗学堂」の設置を進めてきた。
韓国の対外言語普及は「文化外交」(Public Diplomacy)として進められてきた側面を持つが,対外言語普及を検討する際,それを仕掛ける側の視点のみならずそれを受容する現地の視点が欠かせない。例えば日本においては,在日の存在を考慮する必要があり,対外言語普及には現地の呼応性への着目が必要となる。そこで,本研究会では,韓国の対外言語普及の新たな焦点と題し,3名の先生方に話題提供をしていただく。まず佐々木先生には,これまで日本における韓国教育院の歴史的発展を踏まえつつその現状をご報告いただく。次に久田先生には文化外交を推進する側の視点から世宗学堂を巡る葛藤をご紹介いただく。最後に樋口先生から対外言語普及に関する新たな観点として「現場主義」アプローチについてお話いただく。
これらに対し,駐日韓国大使館の梁鎬錫教育官からコメントを頂戴し,参加者とともに議論を深めたい。
話題提供:
佐々木正徳 立教大学・教授 「日本における韓国教育院の歴史的展開」
久田和孝 元神奈川大学・駐韓日本大使館 「文化外交と世宗学堂」
樋口謙一郎 椙山女学園大学・教授 「対外言語普及と「現場主義」アプローチ」
コメンテーター:
梁鎬錫 駐日韓国大使館・教育官
司会:田中光晴(文部科学省),鄭修娟(九州女子短期大学)
研究会担当:元兼正浩(九州大学)
*参加申請*
以下をご記載の上、下記メールアドレスに参加申請をお願い致します。
motokane.masahiro.720※m.kyushu-u.ac.jp (※は@に変更してください)
もしくはhttps://motokane-lab.com/~motokane/index.php?id=24(メールフォーム)
に下記の情報をお送りください。
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第94回 定例研究会オンライン研究会に参加します。
御所属:
御名前:
mail:
電話番号:
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【3/19(金)17時迄の申請が必要です】
参加申請後、3日以内にオンライン研究会のURLをメールにてお送り致します。
【報告】第92回定例研究会「韓国における政治的二分法の行方−書評をかねた「保守」vs「進歩」の試論的検討」
韓国研究センターは、去る2月21日に第92回定例研究会を開催いたしました。
*日時:2021年2月21日(日)14時00分〜16時40分
*場所:リファレンス駅東ビル会議室H-4
オンライン会議ソフト Zoom
*共催:九州韓国研究者フォーラム
*後援:韓国国際交流財団
*報告者: 出水薫(九州大学)
*報告題目:「韓国における政治的二分法の行方−書評をかねた「保守」vs「進歩」の試論的検討」
*概要:これまで韓国政治を分析する上で用いられてきた「保守」「進歩」という二分法は現在でも有効なのだろうか。多様な主体を内包してきたこれらの用語の内実は時代とともに変貌してきている。また、民主化や経済危機克服の過程で政策的収斂が生じ、旧来の二分法的党派性指標が無意味化しつつある。では、刷新された二分法は生まれるのであろうか。最新かつ政治・経済・文化など多様な視点から叙述された文献を読み解くことによって、この問いに対する新たな視座を提示した。
【報告】第91回定例研究会「日本の対北朝鮮政策:その特徴と問題点」
九州大学韓国研究センターは、去る2月9日に九州韓国研究者フォーラムとの共催で下記研究会を開催いたしました。
*日時:2021年2月9日(火)14時00分〜16時30分
*場所:オンライン Zoom
*共催:九州韓国研究者フォーラム
*後援:韓国国際交流財団
*報告者: 綛田芳憲(立命館アジア太平洋大学)
*報告題目:「日本の対北朝鮮政策:その特徴と問題点」
*概要: 日本の北朝鮮政策は、拉致、核・ミサイル、過去清算、日朝国交正常化の何れの問題においても成果が乏しい。その一方で、日本政府は、北朝鮮の脅威への対応として、安全保障体制を大きく変化させてきた。それは何故か。今回の報告では、安倍政権を中心に日本政府が掲げてきた「戦後レジームからの脱却」という政治目標がその主な原因であるとの仮説を提示し、日本の北朝鮮政策の特徴と問題点を分析した。
【案内】【2021/2/1(月)オンライン開催】竹島問題研究の最前線 藤井賢二先生講演会
来たる令和3年2月1日(月)に 藤井賢二先生による講演会がオンラインにて開催されます。
※『竹島問題の起原 戦後日韓海洋紛争史』(ミネルヴァ書房、2018年)を出版されています
*日時*
令和3年2月1日(月)
16:40~18:10
*参加申請*
以下をご記載の上、下記メールアドレスに参加申請をお願い致します。
online.seminer1@gmail.com
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オンライン講演会に参加します。
所属:(学校名、会社名など)
お名前:
mail:
電話番号:
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【2021/1/27(水)迄の申請が必要です】
参加申請後、オンライン講演会のURLをメールにてお送り致します。
開催日当日、16:35~ログインください。
皆様のご参加、心よりお待ちしております。
【案内】【12/15(火)オンライン開催】 作家グカ・ハン氏講演会 「母語でない言語で書くということ」
※定員に達しましたので、申込受付は締め切らせていただきました。
12月15日(火)に、作家グカ・ハン氏をゲストとしたオンライン講演会「母語でない言語で書くということ/모어가 아닌 언어로 쓴다는 것/Écrire dans une langue étrangère」(主催:九州大学韓国研究センター、後援:韓国国際交流財団)を開催いたします。
グカ・ハン氏は、韓国語を母語としつつ、フランス語で小説を執筆する、新進気鋭の作家です。今年8月には、Le jour où le désert est entré dans la ville (Editions Verdier, 2020)の日本語訳『砂漠が街に入りこんだ日』(原正人訳、リトルモア)が刊行され、日本の読書人の間でも注目されています。フランスにおいては、同書が刊行されるや、さまざまな書評で取り上げられ、「文学的大事件」とまで評されています。
本講演会は、グカ・ハン氏が出演する、日本で初めての記念碑的なイベントであり、〈母語でない言語で書く〉という、言語や文学を考える上で極めて根源的な主題を中心に、トークが展開される予定です。講演会は二部構成で、第Ⅰ部はグカ・ハン氏の講演、第Ⅱ部はグカ・ハン氏と辻野裕紀准教授との対談となります。詳細は次の通りです:
「母語でない言語で書くということ」(オンライン開催)
第Ⅰ部 講演: グカ・ハン氏(作家)
第Ⅱ部 対談: グカ・ハン氏×辻野裕紀(九州大学大学院准教授)
・日時:2020年12月15日(火) 19時00分~20時30分(終了時間は変更あり)
・申込先:online.seminer2@gmail.com
①お名前、②年齢、③電話番号、④メールアドレスを必ず明記してください。
定員60名、先着順といたします。
・使用言語:韓国語(日本語通訳あり)
*本講演会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「東アジアにおける人の国際的移動:日韓の交流と共生、および多様性の追求」の一環として開催されます。
●グカ・ハン(Guka Han)氏プロフィール
1987年韓国生まれ。ソウルで造形芸術を学んだ後、2014年、26歳でパリへ移住。パリ第8大学で文芸創作の修士号を取得。現在は、フランス語で小説を執筆している。翻訳家として、フランス文学作品の韓国語への翻訳も手掛ける。 ポスター
【報告】第90回定例研究会開催報告
韓国研究センターは、去る11月28日に第90回定例研究会を開催いたしました。
*日時:2020年11月28日(土)14時00分〜16時30分
*場所:オンライン研究会(Zoom)
*共催:政治経済学・経済史学会九州部会
*後援:韓国国際交流財団
<14時00分〜15時15分>
*報告者① 蔣允杰(九州大学韓国研究センター学術研究員)
*報告題目:「近代日本製革業の植民地進出」
*概要:本報告では、明治期日本における近代製革業の企業家たちをとりあげ、産業の発展と再編過程、および植民地進出の経過を説明した。具体的には、政府・軍部と密接な関係を築いて成長を遂げた製革業の展開により、その事業方式と人的ネットワークが、そのまま植民地へ移植、適用されていった側面について報告を行った。
<15時15分〜16時30分>
*報告者② 深川博史(九州大学韓国研究センター長・経済学研究院教授)
*報告題目:「韓国における外国人労働者の就農実態について:季節勤労者制度による受入れを中心に」
*概要: 韓国では従来の稲作に代わり非稲作生産が増えてきている。しかし非稲作生産は稲作と異なり農繁期の機械化が難しいため、農繁期の労働力不足に直面し、高齢化の下で外国人労働力への依存を強めている。今回の発表では、韓国における外国人労働力の受入れ制度を踏まえた上で、日本と同様に労働力不足の問題を抱えている農村の状況を明らかにした。
【案内】【11/25(水)オンライン開催】 具良鈺弁護士講演会 「日本のヘイトと在日コリアンとしての生」
来たる11月25日(水)に、人権派弁護士として広く知られる具良鈺(く・りゃんおく)先生のオンライン講演会「日本のヘイトと在日コリアンとしての生」(主催:九州大学韓国研究センター、後援:韓国国際交流財団)を開催いたします。日本社会におけるヘイトの問題と具良鈺先生のこれまでの半生を中心に、幅広いお話を展開していただく予定です。弁護士、そして在日コリアンの女性という立場から、ヘイトをはじめとする多様な社会問題についてのご高見を伺える貴重な機会です。みなさまのご参加をお待ちしております。詳細は以下の通りです:
・講演題目:「日本のヘイトと在日コリアンとしての生」(オンライン開催)
・講師:具良鈺(く・りゃんおく)弁護士
・司会:辻野裕紀(本センター複担准教授、本学言語文化研究院准教授)
・日時:2020年11月25日(水) 16時40分~18時10分(予定)
・申込先:online.seminer1@gmail.com ※@の前は数字の1です
①お名前、②年齢、③電話番号、④メールアドレスを必ず明記してください。
参加申請後、オンライン講演会のURLをメールにてお送り致します。
定員60名、先着順といたします。
*本講演会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「東アジアにおける人の国際的移動:日韓の交流と共生、および多様性の追求」の一環として開催されます。
●具良鈺先生プロフィール
略歴
1982年:京都府宇治市ウトロ生まれ
2001年:京都朝鮮中高級学校・高級部卒業
2006年:大阪市立大学法学部卒業
2008年:大阪市立大学ロースクール卒業
2009年:司法研修終了、弁護士登録(大阪)、弁護士法人あすなろ入所
2013年:たんぽぽ総合法律事務所に移籍
2017-2018年:米国ニューヨーク大学ロースクール客員研究員
2018-2019年:英国エセックス大学国際人権法 LL.M.
現在、米国に本社をおく企業の日本弁護士としてソウル勤務 弁護団、公益活動等
・京都朝鮮第一初級学校に対する在特会によるヘイト襲撃事件弁護団
・大阪朝鮮学園高校無償化適用を求める行政訴訟弁護団
・韓国児童福祉法改正・外国法諮問委員
・大阪弁護士会子どもの権利委員会・外国人の子どもの権利部会部会長、ヘイトスピーチPT、刑事弁護委員会
・日弁連 人権擁護委員会・日韓弁護士会戦後処理問題共同行動特別部会
・在日コリアン弁護士協会(LAZAK)会員
主な執筆、翻訳等
・共同翻訳『憲法裁判所 韓国現代史を語る』(在日コリアン弁護士協会編著)、日本加除出版、2012年
・『知っておきたい!養育費算定のこと』(大阪弁護士会貧困生活再建問題対策本部女性と子どもの貧困部会編集)(一部執筆)、かもがわ出版、2013年
・「ヘイトスピーチと京都地裁判決」、大阪弁護士会発行『月刊大阪弁護士会』108号、2013年
・『ヘイトスピーチはどこまで規制できるか』(共著)、影書房、2016年
・「일본 ‘헤이트스피치’에 대한 손해배상 청구사건」(「日本ヘイトスピーチに対する損害賠償請求事件」)、大韓弁護士協会発行『大韓弁協新聞』573号、2016年
・「弁護団活動とクラウドファンディング」、『法学セミナー』2018年12月号(767巻)、日本評論社、2018年
【案内】【11/28(土)オンライン開催】 第90回 定例研究会
開催日時:2020年11月28日(土) 14:00~16:30
研究報告:
(1)蔣允杰(九州大学韓国研究センター学術研究員)
「近代日本皮革業の植民地進出:資本家の人脈形成過程を中心に」
(2)深川博史(九州大学韓国研究センター長・経済学研究院教授)
「韓国における外国人労働者の就農実態:季節勤労者制度による受入れを中心に」
共催:政治経済学・経済史学会 九州部会
後援:韓国国際交流財団
*参加申請*
以下をご記載の上、下記メールアドレスに参加申請をお願い致します。
intlkrcks.uok@jimu.kyushu-u.ac.jp
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オンライン研究会に参加します。
御所属:
御名前:
mail:
電話番号:
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【11/27(金)正午迄の申請が必要です】
参加申請後、オンライン研究会のURLをメールにてお送り致します。
【報告】「2020日韓市民100人未来対話」に深川博史センター長、辻野裕紀准教授が参加しました
2020年10月30日(金)から11月1日(日)にかけて、「2020日韓市民100人未来対話」(主催:韓国国際交流財団、ソウル大学校日本研究所、早稲田大学韓国学研究所)がオンラインで開催され、本センターからは、深川博史センター長・教授(経済学)と辻野裕紀准教授(言語学)が参加しました。 本行事は、日韓両国の専門家や多様な分野のNGO関係者、一般市民が参加し、北東アジアの情勢の変化による共通の関心事や懸案を議題として、創造的な解決方案をともに模索しつつ、互いの理解の幅を広め、未来志向的な日韓関係の発展のための強固な基盤を造成することを目的としたもので、今回で第4回目を迎えました。 今年のテーマは「市民が構想した日韓未来協力」で、以下のような日程で行われました:
●10月30日(金)
・特別セッション「コロナと変化を議論する:日常生活の変化、非対面型交流方法」
●10月31日(土)
・分科セッション1「市民平和連帯を議論する:南北韓・日本の平和協力時代」
・分科セッション2「青少年・教育を議論する:和解教育、ジェンダー、多文化家庭など」
・分科セッション3「生活安全・環境を議論する:都市再生、災害など」
・分科セッション4「社会文化協力を議論する:草の根交流、労働市場、文化交流など」
●11月1日(日)
・総合討論
過去3回とは異なり、COVID-19の影響でオンラインでの開催にはなりましたが、日韓の間を自由に往来できない今だからこそ、非対面型ではあっても、こうした市民レベルでの日韓交流や建設的議論を絶やさず続けていくことには大きな意味があるものと思われます。今回も、例年に劣らず、各分野の専門家や日韓交流に関心のある市民たちがフラットに活発な議論を展開し、各人が日韓の相互理解や社会問題等への見識をさらに深める非常に意義深い3日間となりました。