【案内】【2021年6月27日(日)オンライン開催】ヤン ヨンヒ監督講演会「いつの日か会えるかもしれない家族へ」
※定員に達しましたので、申込受付は締め切らせていただきました。
2021年6月27日(日)に、映画監督のヤン ヨンヒ氏のオンライン講演会「いつの日か会えるかもしれない家族へ」(主催:九州大学韓国研究センター、後援:韓国国際交流財団)を開催いたします。詳細は次の通りです:
ヤン ヨンヒ監督講演会「いつの日か会えるかもしれない家族へ」(オンライン開催)
第1部:映画『愛しきソナ』上映(14時~15時30分)
第2部:ヤン ヨンヒ監督講演(15時40分~17時10分)
司会:辻野裕紀(本センター複担准教授)
申込先・問合せ先:online.seminer2@gmail.com
①お名前、②年代、③電話番号、④メールアドレスを必ず明記してください。
定員70名、先着順といたします。
*本講演会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「東アジアにおける人の国際的移動:日韓の交流と共生、および多様性の追求」の一環として開催されます。
- ヤン ヨンヒ氏プロフィール
映画監督。1964年大阪生まれ。在日コリアン2世。朝鮮大学校卒業、米国NYニュースクール大学大学院メディア・スタディーズ修士号取得。1995年よりアジア各国を取材し報道番組や TVドキュメンタリーを制作。父親を主人公に自身の家族を描いたドキュメンタリー映画『ディア・ピョンヤン』(05)はベルリン国際映画祭NETPAC賞、サンダンス映画祭審査員特別賞などを受賞。ドキュメンタリー映画第2作『愛しきソナ』(09)を経て、初の劇映画『かぞくのくに』(12)を制作。ベルリン国際映画祭CICAE賞をはじめ国内外で多くの賞に輝いたほか、第85回アカデミー賞外国語映画賞に日本を代表して出品された。2021年秋に新作ドキュメンタリー映画『スープとイデオロギー』を発表予定。
【報告】甲斐諭氏・宣元錫氏講演会「日本と韓国における外国人労働者の受入れと社会変化」
韓国研究センターは、去る5月18日に甲斐諭氏・宣元錫氏による講演会を開催いたしました。
*テーマ:「日本と韓国における外国人労働者の受入れと社会変化」
*日時:2021年5月18日(火) 14時50分〜17時40分
*場所:オンライン会議ソフト Zoom
*後援:韓国国際交流財団
<14時50分〜16時10分>
*講師:甲斐諭(中村学園大学前学長・顧問、九州大学名誉教授)
*第1講演:「日本における外国人労働者の受け入れの現状と課題―農業と食品産業における技能実習生の必要性を中心にー」
*概要:本講演では、日本における外国人労働者の就業状況および受入れ制度の現状を紹介した。九州内の実例を取り上げ、外国人労働者を必要としている農業・食品産業の動向を説明した。そこから人手不足や農家所得の伸び悩みを解消する方法として、外国人技能実習生受け入れの必要性と支援に関する提言を行なった。
<16時20分〜17時40分>
*講師:宣元錫(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員)
*第2講演:「韓国の移住労働者の現状―政策と実態―」
*概要:本講演では、1990年代以降の韓国における移民政策の展開について概括し、そこから得られる示唆と課題を紹介した。主に「雇用許可制」と「熟練技能人力点数制」に焦点を当て、地方の人口減少や多文化家族の増加に伴い、社会の認識転換として外国人労働者政策から移民政策へ移行していることを説明した。
【案内】5/28(金)-5/29(土)オンライン映画上映会のお知らせ
韓国研究センターは、福岡大学人文学部東アジア地域言語学科と共催で、昨年3月に張律監督の『春の夢』(2017)の上映会の開催を企画しましたが、コロナウイルス感染対策などの諸事情により中止となりました。その後、企画を改めてこの度はオンライン映画上映会およびオンライン・シンポジウムの形で開催することになりましたので、ご関心のある方は奮ってご参加ください。九州大学の学生はもちろん一般の方もご参加できます。
第5回 福大韓国学シリーズ(オンライン映画上映会およびオンライン・シンポジウム)
・オンラインでの鑑賞です。申請受付は先着50名までとし、定員になり次第、お申込みを締め切ります。
・上映作品:
張律(チャン・リュル、Zhang Lu)監督『春の夢』(2017)
申し込みは以下のURLでお願いします。
・申請締切:2021年5月26日(水)まで
・鑑賞期間:2021年5月28日(金)~29日(土)
(両日ともに9:00-21:00の間)
・張律監督の作品:
『キムチを売る女』(2005)『風と砂の女』(2007)『豆満江』(2010)『慶州』(2014)『群山』(2018)『福岡』(2019)など 。現在、福岡県柳川市で撮影した『柳川』を編集中。
《Webexオンライン・シンポジウム》
・日時:2021年5月29日(土)14:00~16:00
・使用言語:日本語
・入場開始:13:50
14:00 挨 拶 波潟剛(九州大学)
14:05 シンポジウム:『春の夢』から語り合う張律監督の作品の世界
司 会 西谷郁(西南学院大学)
登壇者 長澤雅春(佐賀女子短期大学)
波潟剛(同上)
柳忠熙(福岡大学)
16:00 終 了
オンライン映画会およびシンポジウムの申請URL
https://forms.gle/m3c28NN2xjE4HBMbA
共催:福岡大学 人文学部 東アジア地域言語学科・九州大学韓国研究センター
後援:韓国国際交流財団
お問い合わせ先:ryuch@fukuoka-u.ac.jp(東アジア地域言語学科・柳忠熙)
【案内】【2021年5月18日(火)オンライン開催】甲斐諭氏・宣元錫氏講演会「日本と韓国における外国人労働者の受入れと社会変化」
【5/18(火)オンライン開催】甲斐諭氏・宣元錫氏講演会
「日本と韓国における外国人労働者の受入れと社会変化」
九州大学韓国研究センターでは、「日本と韓国における外国人労働者の受入れと社会変化」と題して、日韓両国の共通課題である外国人労働者の受入れについてオンライン講演会を開催します。講演者は、農業経済研究者として著名な甲斐諭先生と、韓国の外国人受入れ問題で多くの論文を発表されている宣元錫先生です。皆様ふるってご参加下さい。
第1講演:「日本における外国人労働者の受け入れの現状と課題
~農業と食品産業における技能実習生の必要性を中心に~」
講師:甲斐諭(中村学園大学前学長・顧問、九州大学名誉教授)
第2講演:「韓国の移住労働者の現状 -政策と実態-」
講師:宣元錫(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員)
司会兼コメント:水野敦子(九州大学韓国研究センター複担教員、大学院経済学研究院准教授)
コメント:深川博史(九州大学韓国研究センター長、大学院経済学研究院教授)
日時:2021年5月18日(火)14時50分~18時10分(予定)
申込先:online.seminer1@gmail.com ①お名前、②年齢、③電話番号、④メールアドレスを必ず明記して下さい。
定員60名に達し次第締め切ります。参加者の方には、後日ZoomのミーティングIDをお送りします。
*本講演会は、韓国国際交流財団による助成を受け現在進行中の研究事業「東アジアにおける人の国際的移動:日韓の交流と共生、および多様性の追求」の一環として開催されます。
Vol.21:韓国研究センター年報
韓国研究センター年報21号が刊行されました。
2021 九州大学韓国研究センター年報 VOL.21
第1部 研究論文
Transformation of Korean Rural Society under Globalization:A Study Based on Agricultural Census 2015… FUKAGAWA Hiroshi
「武断」と「文化」の狭間にあるもの:朝鮮総督府/斎藤実総督期の “いわゆる文化政治„ なるものを再考す…永島 広紀
近代日本における製革業の展開と再編:植民地朝鮮進出の経緯から…蔣 允杰
第2部 歩く文学、ソウルから東京・福岡まで
〜〈文学〉と〈歩行〉を通じた新たなる日韓交流のかたち〜
・東京会場オンライントークイベント「韓国文学の魅力」…イ・ジン×岡 裕美×姜 信子×佐藤 結×辻野 裕紀
・福岡会場トークイベント「文学から見る韓国社会」…イ・ジン×岡 裕美×姜 信子×辻野 裕紀
第3部 NEWS
・第90回定例研究会
・第91回定例研究会
・第92回定例研究会
・韓国研究センター公開講演会
・2020日韓市民100 人未来対話
・具良鈺弁護士講演会
・作家グカ・ハン氏講演会
・センターの活動
【募集】令和3年度 韓国国際交流財団フェローシップ
このことについて、別添1「募集要項」のとおり、奨学金受給希望者の募集を行う
こととなりました。申請をご希望の方は、下記1)、2)に従い期日までに申請を
お願い致します。
1)オンライン申請
韓国国際交流財団のポータルサイト(http://www.kf.or.kr)にて会員登録後
ログインし、web 上で申請すること。
※詳しい申請方法については、別添1「募集要項」を確認すること。
2)申請連絡表(学内様式)
別添2「申請連絡表」を作成の上、メールで所属学府担当係へ提出すること。
提出期限は所属学府へご確認ください。
※オンライン申請締切と、申請連絡表(学内様式)の提出期限が異なりますの
でご注意下さい。
その他の問い合わせについては、韓国研究センター(intlkrcks.uok@jimu.kyushu-u.ac.jp)へメールご連絡下さい。
【報告】第95回定例研究会「日韓交流史における対馬海峡の交通」
後援:韓国国際交流財団助成「東アジアにおける人の国際移動―日韓の交流と共生、および多様性の追求」
日時:2021年3月30日(火) 13:30~17:30
会場:Zoomミーティング
プログラム:
(1) 研究報告1
森平雅彦(九州大学韓国研究センター複担教授・人文科学研究院教授)
「朝鮮船が対馬海峡を渡るとき:近世の事例から」
(2) 研究報告2
荒木和憲(国立歴史民俗博物館准教授)
「航海からみた中世日朝交流」
(3) コメント
伊藤幸司(九州大学比較社会文化研究院教授)
(4)ディスカッション
現在当センターが進めている韓国国際交流財団助成事業「東アジアにおける人の国際移動―日韓の交流と共生、および多様性の追求」は、過去および現在の日韓関係について、具体的な交流の現場に注目することで、その多様性を再認識することを目的としている。
本ワークショップはその一環として、15~19世紀(朝鮮時代/室町~江戸時代)における対馬海峡の交通をテーマにとりあげた。対馬海峡は現在も日韓交流のパイプ・結節点として重要な役割を果たしているが、技術未発達の帆船時代にはとりわけ絶対的な位置を占めてきた。研究報告では、海を越えたヒトとモノの移動を支える双方の船舶の運航様相を、森平報告が近世の朝鮮通信使船、荒木報告が中世の対馬船を素材として、古記録をもとに綿密な検証をおこなった。これにより、船舶運航を規定した自然条件とそれに対する人びとの対応、国境を越えた船舶の往来を支え、時には阻害する双方の社会的な諸条件の具体的なイメージが浮かびあがってきた、
伊藤氏のコメントをうけて1時間にわたって行われたディスカッションでは、多くの専門研究者を中心に17名の参加者から質問・意見が途切れることなく続き、盛会のうちに閉幕した。今後も引き続き、対馬海峡両岸地域の人々が織りなす最前線の現場における日韓交流の歴史的実像について理解を深めていく予定である。
【報告】ミニシンポジウム「九州において韓国研究をする意義」
韓国研究センターは、去る3月26日にミニシンポジウムを開催いたしました。
*日時:2021年3月26日(日)13時45分〜16時30分
*場所:博多バスターミナル貸しホール第 2 ホール
オンライン会議ソフト Zoom
*共催:九州韓国研究者フォーラム
*後援:韓国国際交流財団
*共通テーマ:「九州において韓国研究をする意義」
*報告者:木村 貴(福岡女子大学)「検察改革を福岡から考える」
辻野裕紀(九州大学)「詩人尹東柱と福岡」
深川博史(九州大学)「海上物流に見る日韓関係:釜山・博多港間のコンテナ・トランシップ貨物」
*概要:九州韓国研究者フォーラムとの共催でミニ・シンポ「九州において韓国研究をする意義」を開催した。政治、文学、経済のそれぞれの視点から話題提供がなされ、3つの報告に共通したのは、地理的な要件であった。検察改革と関連して、韓国のみならず日韓両国の原発政策が九州また朝鮮半島南部の環境問題に影響を与えること、尹東柱が福岡刑務所で非業の死を遂げた関係から今でも福岡では尹東柱に関連するイベントが日韓文化交流の一つになっていること、釜山港と博多港間でのコンテナ・トランシップの物量の増加しており、2011年に「国際拠点港湾」に指定された博多港を持つ福岡からは、ハブ港化している釜山港との関係が今後一層重要になること、などが指摘された。後半の質疑応答・情報交換では、韓国に関する研究のみならず、福岡で韓国関連の教育をする意義、その手法についても意見交換がなされた。
【報告】第94回定例研究会「韓国の対外言語普及の新たな焦点」
韓国研究センターは、去る3月21日(日)に、第94回定例研究会を開催いたしました。
*日時:2021年3月21日(日)14:00~16:00
*場所:オンライン(Zoom)
*後援:韓国国際交流財団
*話題提供:
佐々木正徳 立教大学・教授 「日本における韓国教育院の歴史的展開」
久田和孝 元神奈川大学・駐韓日本大使館 「文化外交と世宗学堂」
樋口謙一郎 椙山女学園大学・教授 「対外言語普及と「現地主義」アプローチ」
*コメンテーター:梁鎬錫 駐日韓国大使館・教育官
司会・討論:田中光晴(文部科学省)、鄭修娟(九州女子短期大学)
研究会担当:元兼正浩(九州大学)
*テーマ:「韓国の対外言語普及の新たな焦点」
*概要: 第94回定例研究会では、韓国の対外言語普及について取り上げました。韓国の対外言語普及は「文化外交」(Public Diplomacy)として進められてきた側面を持ちますが、対外言語普及を検討する際、それを仕掛ける側の視点のみならずそれを受容する現地の視点が欠かせません。これを「新たな焦点」として、3名の先生方に話題提供をしていただきました。まず教育人類学、ジェンダー論がご専門の佐々木先生からは、駐日韓国領事館と共同で調査した日本における韓国教育院の現状について、その歴史的発展を踏まえつつご報告いただきました。次に在韓日本大使館での勤務経験や政治家秘書などのご経歴をもつ久田先生からは文化外交を推進する側の視点から韓国政府内に対外文化外交、言語普及を巡る葛藤があったことをご報告いただきました。最後に言語政策がご専門の樋口先生から韓国の対外言語普及に関する新たな観点として「現地主義」アプローチについてご紹介いただきました。3名の報告に対し、駐日韓国大使館の梁鎬錫教育官からそれぞれコメントを頂戴し、フロアーからも質疑があり、参加者とともに議論を深めることができました。
【報告】第93回定例研究会「在日コリアン文学の現在」
韓国研究センターは、去る3月11日に第93回定例研究会を開催いたしました。
*日時:2021年3月11日(木)13:30~15:00
*場所:オンライン(Zoom)
*後援:韓国国際交流財団
*報告者: 波潟剛(九州大学)
コメンテーター:申明直(熊本学園大学)
西谷郁(西南学院大学)
*テーマ:「在日コリアン文学の現在」
*概要: 共同研究プロジェクトのテーマに基づき、主に文学研究の視点から考察した。2010年代以降の在日コリアン文学に関して、深沢潮『緑と赤』(2015年)、崔実『ジニのパズル』(2016年)、ヤン・ヨンヒ『朝鮮大学校物語』(2018年)、そして、昨年全米図書賞を受賞し、日本でも話題になった柳美里『JR上野駅公園口』(2014年)を元にして、人の移動や文化の多様性について議論を行った。
以上